「あなたに許してほしい」 第17話
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私は踏みつけられ、踏みにじりられながら犬の様に友恵の指をくわえた。 「いい?残しちゃ駄目よ。骨もちゃんと食べなさい。食べ物は粗末にしちゃいけないわ」 口の中に生臭さが広がる。友恵の指だった肉の感触。吐き気をこらえながらかみ砕く。 口の中で何度もかみ砕きながら飲み込もうとして、身体が拒否する。吐き気。 「吐くな!」 さっちゃんの怒鳴り声。 私は何度も友恵の名前を名前をつぶやきながらようやく一本目を飲み込む。 何度も上がってくる嘔吐物を何度も何度も無理矢理飲み込みながら、最後の一本を飲み込んだ。 限界だった。心が折れた。 そして、気絶して吐いた。 |