1267021335351.png.png  チーズを食べたときから、私の体調は劇的に回復した。
 最後のチーズ。
 もう助かることのない私のために消費された最後のチーズ。それはどこかで誰かを救えたはずだったチーズ。
 必死でおじさまがたどり着いたそのチーズの持ち主が提示した交換条件は、私をつかってチーズの材料を作ること。

私が求めたもの。
それはおじさまの笑顔

多分、本当だけど嘘だ。あの時、私は多分こう思った。
 どうせ助からないのならば、こんな痩せぎすじゃなくて、丸みを帯びた元気な姿でおじさまの前に立ちたい。
でも、それは目の前のチーズを貪るための言い訳。私は自分に嘘をついた。

チーズを私の前に差し出したおじさまの苦悩を思う。最後の選択を私に委ねるまでに、一体、どれほど苦しんだのだろうか。優しい人だから、とても心が痛む。

そして体に丸みが戻ってくると、私は乳首を切り落とされた。そうやって、すこしずつ私は切り崩されていくらしい。

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