1276177184971.png 「チーズの話」から続いて「そして私はチーズになる」。
終了することが出来ました。ありがとうございます。

 何故この様な問題作というか、問題のある作品というか
問題しか存在していない様な気がせんでもない話を書いたかというと
情けない話で申し訳ありませんが、救いのある話を書きたかったからです。

 働いていれば誰だって年に何回も人の死に関わる事があります。
 それは事故だったり、自殺だったり、病気だったり様々です。

 時々、悔しいだろうなとか、心残りがあるだろうなぁとか
思う事もあるのですが、こればっかりは生まれた以上
どうしようもありません。生まれた以上死を迎えるのは決まり事です。

 時々、霊感があるという人がいて何処かのトンネルには地縛霊がいて
事故を誘っているとか、死を理解できずに浮遊霊になってさまよい続けてるとか
守護霊になっておばあちゃんが守ってくれているとか言う人がいます。

 地縛霊なんて、もしそんな胆力があるならば死ぬ原因を作った
人に取り付いて憾み殺そうとするでしょうし、逆に浮遊霊みたいな
フワフワしたのは、別の誰かの尻に付いていって成仏しているでしょう
守護霊なんて物認めたら、そこら中に霊が溢れかえりますよ

 死ぬ事によってこの世に何も影響力を与えられなくなる以上、
幽霊になってしまうなんて、地獄以外の何者でもない。
 全てに対して傍観者になれるという特権は得ますが、
それも傍観の結果を誰かに報告出来る可能性がないのであれば
やはり地獄です。

 そんなわけで、この手の事を嬉しそうに言う人が嫌いです。

   人間は肉体の影響から逃げ出す事は出来ません。
痛みとか、かゆみ等々刺激に対する影響も受けるし、
体内の分泌異常が起きれば生命に関わるほどの影響を受けます
 第一次的な死はこの肉体の影響を受けなくなる事で
その先は想像も付きません。

 どうせなら冷静に人生を振り返って、それが失敗でも成功でも
納得して受け入れて死にたいわけです。
 でも、ろくな死に方を死なさそうな我が身としては、誰か泣いてくれる人が
いればいいなぁと、甘っちょろいことを考えてしまうわけで…
 それが個別にではなく、システマチックに決められているのならば
私のような偏屈な人間でも救いはあるかなぁと…

 かなり迷いましたし、正直外したギャグを何処が面白いポイントだったのか
説明するようで気恥ずかしさもありますが、後書きとして…長文、失礼しました。

平成22年6月10日 

<< Back || top >>


|| そして私はチーズになる…  Top | CG | Profile | BBS ||