「鮭児の時知らずタン」 第34話
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「私はみんなとは何時も離れてたから…、そういう人はいないです。」 「あら、残念。んー。照れてない?」 「照れてません」 お姉さんは時知らずタンの顔をのぞき込んで言いました。 「隠して…、なぁい?」 「隠してません!」 少しむっとして時知らずタンはそっぽを向きました。お姉さんは時知らずタンの腹巻きをムンズとつかんでニコニコしました。 「ほんとに〜?」 そういうと素早く腹巻きをズリおろしました。がなんとか間一髪時知らずタンはその手を食い止めました。 「なっ!?えっ!止めて下さい!」 「こんな子供っぽい腹巻きなんてしてるから、そんな照れてばかりいるのよきっと。正直になりなさい!」 「いや、ホントにいないんですって!」 「嘘おっしゃい!ほら!お脱ぎなさい!」 「それ取ったらお腹が!!やめって〜〜〜〜!」 |