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ソメイヨシノさんの行為が終わる頃、山桜さんの行為が始まる。 いい年のおばさんなのに、いつもまるで初めてみたいに恥ずかしそうにゆっくりと自分を高めていく。それがソメイヨシノさんには気に入らなかった。 どうせやることは一緒なのだから、早く楽しめばいい。一体前戯にどれくらい時間をかける気なのだろうか？ 山桜さんは自分のことを淫乱だと言うけれど、名残惜しそうに時間をかけて行為を続けるあの人の方が淫乱だと思う。 結局女の幸せを追求すると言うことについて、私たちは同じように貪欲なのだ。 違うのはあの人は子供を作ることが出来るかどうかだけだ。 その点についてソメイヨシノさんは山桜さんに嫉妬と哀れみを隠せなかった。
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