高島トレイルを歩く X (水坂峠〜横谷峠)
【実施日】平成20年9月15日(月)              今回歩いたGPSルート
【天  候】曇り
【行  程】水坂峠----二の谷山----桜峠-----搦谷越-----行者山-----横谷峠
【タ イム】 9:05     11:00     12:20 12:40(昼食)13:10 14:55     16:20
【走行距離】 11.8 km
 
 暑い夏場の2ヶ月余りお休みしていた高島トレイル歩きをこの日から再開することとなった。いよいよ後半戦のスタートである。これからは日が段々と短くなるため前半のように夕方遅くまで歩くのは難しい。前半同様後半も4回で完遂するつもりをしているが、ちょっと厳しそうだ。

 今回のコースは、水坂峠から横谷峠まで。このトレイルコースが整備されて歩く方ができたのではないかと思えるくらいマイナーなポイントではないだろうか。コースの途上に「二の谷山」「行者山」と2山あるが、どちらも600m前後の低山で、名前はきいたことがあるなあといったくらいの思いしかない。もちろんこのコースを歩くのは初めてだ。

 今回のコースは前回みたいにコースの取り付きまで時間を要せず、スタートゴールの両峠まで車でアプローチできるのが嬉しい。それでもコースは11.8kmの長帳場である。午前に一山、午後に一山といった感じでトータルの標高差は600m〜700mくらいになりそうだ。

 メンバーも前回と同じ、京都の女性もすっかりこの企画が気に入ったようで、今回も参加してくれた。下山地の横谷峠に1台デポし、もう1台で近江今津駅に8時30分に迎え、スタート地の水坂峠にとって返したらちょうど時刻は9時となっていた。天気は曇り。予報では午後から少し降るようだが、できるだけ後半までもってほしいものだ。

 水坂峠は2ヶ月余り前の第4回でこの峠に夕方遅くに下って来た記憶がよみがえってきた。今日は下ってきたところの道の反対側を登って行くこととなる。ちょうど登り口のところは堰堤か何かの工事をやっていてかなり歩くところが荒れていた。最初から興ざめしてしまった。

 午前の最高点が二の谷山の600m余であるのでここからの差が300mくらいなのだが、それでも最初は一本調子な急登りでけっこうきつい。しかも沢筋歩きでなく、尾根道歩きなので、植物もベニバナボロギクが群生しているくらいでその他の草花はほとんど見られない。

 一汗かいた頃、二の谷山への尾根に取り付くと、このコースで見られるのではと期待していたナツエビネの株がたくさん現れてきた。すべて花は終わっていたが、それでも一株だけ終わりかけの花穂を付けた株に出会えた。それから、樹の実として、ヤマボウシが少し熟していた。みんな美味しくいただいた。これが秋の山歩きの楽しみでもある。

 その他にもこの尾根には始まったシラキの紅葉、アオハダの実やナツツバキの実、ウリハダカエデの果実にも出会え、ブナこそ現れなかったが広葉樹林帯としては面白い尾根歩きができた。二の谷山には約2時間かかって到着。その間タマゴタケやテングタケ等のキノコもたくさん見られた。これも秋山歩きの楽しみだ。でもキノコの名前はほとんど解らない。

 二の谷山からは登った高度300m分をそのまま下ることになった。それもかなり長い下り道だった。やがて桜峠という国道367号線上にいったん出た。ここは高島市のゴミ集積所の前でもある。ここからアスファルトの道を少し歩いて地図で搦谷越と表示のあるところで昼食となった。

 山の頂上や尾根でなく、平地で食事をとらざるえないのが今回のコースの特徴でもある。ようするに、午前に一山、午後に一山というのがこのコースなのだ。昼食時間もほどほどに午後の行者山に向かって出発した。食後の急登はたいへん厳しい。汗が目に入るくらい湧いてきた。

 行者山への道は片側が植林地帯となっているところが多くて面白みが少ない。1時間と45分かけてやっとたどり着いたその頂上も植林地帯の真ん中にあった。興ざめなので、休憩もそこそこに出発した。このあたりから小雨が降り出したが、ザックカバーを付けただけで合羽まで着るほどでもなかった。

 最後は横谷峠へ下るだけになった。コースとしては、途中にユズリハの群落がある気持ちのよいコースが続いた。そして今回のコースにはないのかと思っていたブナの樹にも最後の最後で出会うことができた。そして最後の急坂を下ると峠にデポしておいた車が見えてきた。時刻も午後4時20分。予定通りのタイムだった。

 この時刻に車まで帰れるのは嬉しいものだ。暗くなる前に登り口にデポしたもう一台を回収して京都の女性を近江今津駅に送り届け今回の第5回高島トレイル歩きを終了した。このコースはもっと楽勝だと思っていたが、けっこうきつかった。天気も曇り空でかえって良かったかもしれない。真夏だったら熱中症になりそうなコースだ。コース的には最初と最後の尾根歩きのところが特に気持ちよかった。
 コースで出会った花々と実、キノコ
ヤマボウシ(実) シラキ(紅葉と実) ウリハダカエデ(果実)
ナツエビネ ナツハゼ(実) ゲンノショウコ
タマゴタケ テングタケ 不明(調査中)
ベニバナボロギク オトコエシ サルトリイバラ(実)
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