高島トレイルを歩く Y (横谷峠〜与助谷山)
【実施日】平成20年10月26日(日)             今回歩いたGPSルート
【天  候】曇り、雨
【行  程】横谷峠---池原山分岐---池----駒ヶ越-----駒ヶ岳-----与助谷山---木地山集落
【タ イム】 9:15     10:40     11:20  12:25 12:50(昼食)13:40  14:40      16:00
【走行距離】 9.8 km
 
 前回高島トレイルXからなんだかんだ雑用に追われているうちに早くも1ヶ月以上が経過してしまった。季節は秋も深まって紅葉の山歩きが楽しめるシーズンとなってきた。そういう意味で今回Zで歩くコースは、この高島トレイル上では屈指のブナ林の紅葉が楽しめるコースだと思う。

 今回のコースは、下山地の木地山BSに1台デポしておき、前回Xで下った横谷峠から登ることになる。尾根に取り付くまでは急坂だが取り付いてから歩くコースは、秋にも3回くらいは歩いているかって知ったるコースである。

 今回はいつものメンバーに大阪の金剛山を住処とされている女性が参加してくれることになり、我が地元の会から講師一人にも参加いただき、総勢5名で紅葉の山歩きを楽しむこととなった。

 JRの安曇川駅に大阪の女性といつもの京都の女性を迎えに行き、横谷峠からの出発は9時15分となった。まずまず予定通りである。天気が予想に反して曇っていて寒く、最初の登りはつらい。毎度のことなのだがなぜかいつも最初は急登である。

 そして最初は何時も植林地なので面白くない上に、小雨が降り出し、下草がワラビのようなシダ類なので、朝露にぬれて合羽のズボンをはかないと歩けなくなってきた。しかし思っていたよりも早く尾根に取り付くことができて、ブナもぼつぼつ出現してきて歩きやすくなってきた。

 とくに何時かこの尾根を逆方向から歩いて池原山へ下ったその分岐の手前には巨樹のブナが2本現れた。今回は計測用の巻き尺を持ってきていたので、早速測ってみると計測ポイントの地上1.3mの少し下から幹が二つに分離していたので、あくまでも参考値だが、4.9mもあった。もう一本のブナも3.1mあり2本とも立派な巨樹であった。

 ここから駒ヶ岳までの尾根道(トレイル)は歩きやすくブナ林は最高である。今回初参加の女性もブナ林歩きが大好きとか。昨日も三国峠からオニュウ峠まで歩いたとかで2日続けての高島トレイル歩きだ。しかも遠くから。自然とみんなの歩きが遅くなっていき、それぞれにブナをかみしめて歩いているようだ。

 間もなくこの尾根の途中の「池」に着いた。最初にこの池を見たとき、あまりの神秘さから、「神秘の池」とかってに名付けたが、今高島トレイルのコース上にあって正式に名前を付けることを検討しているようだ。それにしてもこれだけの樹林に囲まれてたたずむこの池はやはり美しく神秘的だ。

 今年は少し紅葉が遅れているのであろうか。ブナをはじめ、ウリハダカエデ、コシアブラ、シラキといった紅葉、黄葉する葉っぱがまだあまり見られないようだ。それから瑠璃色の実をつける「サワフタギ」もあまり目立たないのは実の付きが悪いのだろうか。逆に栗のイガやドングリの実はあちこちにたくさん落ちているので豊作なのだろう。

 福井県の小浜市の方からの登り口との分岐を過ぎ、間もなくで駒ヶ岳頂上に到着した。少し風もあり寒いので、風を避けて道標のうらで昼食とした。X回までは暑い中の歩きだったが、今回からは上に重ね着しないとお昼は寒いくらいの時候になった。季節がすっかり変わって来たことを改めて感じた。

 この時期の山歩きで紅葉以外の楽しみといえばキノコだ。今回何時もこの時期山でとっている「ナメコ」を楽しみにしていたのだが、それはなくて代わりに香りがよくて食べられる「ブナハリタケ」や茎を折ると「ポキィ」と音のする面白い「スッポンタケ」に出会うことができた。

 14時40分に与助谷山に到着。ここから尾根にそって車をデポしてある木地山集落に下ることとなる。ここを下るのは初めてだったので、かなりの激下りを覚悟していたが、思っていたほどではなかった。しかも自然林のところが多くてそれなりに楽しい下り道だった。

 下り道にはテープがあり、迷う事もなく下りられた。ちょうど午後4時だった。天気には恵まれたとはいえないが、ブナ林の尾根歩きをほうとうに堪能することが出来た一日だった。初めての大阪からの客人もすっかり気にいられたようで、次回も参加を予約された。何度も書くが、紅葉ブナ林の山歩きほど心地よいものはないのではないだろうか。
 コースで出会った花々と実、キノコ
シロダモ(実) ツキヨタケ ブナハリタケ
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