高島トレイルを歩く \ (地蔵峠〜三国岳)
【実施日】平成21年4月29日(水)             今回歩いたGPSルート
【天  候】晴れ
【行  程】生杉休憩舎-----地蔵峠-----カベヨシ818-----岩谷峠-----三国岳-----桑原橋
【タ イム】  10:20       10:50    12:10(昼食)13:05  13:55     15:05     17:00  
【走行距離】 10 km
 
 本来なら昨年中に終了している予定の高島トレイルファイナル、スタートからちょうど一年越しの4月29日に実施することになった。

 早い時期にこの日に設定して予定をとったので、今までに何回か参加してくれた姫路と京都の女性、それに大阪の女性が仲間4人と一緒に来てくれることになり、こちらは地元の山仲間3人、合計11人の大勢でのファイナルとなった。

 そして、最後を飾るにふさわしい爽やかな晴れの天気となった。たくさんの方達と新緑芽吹きの山歩きができる喜びと期待がふくらんでくる。

 ただ、今回のコースの大半は、地元の山仲間も誰も歩いたことがなく、トレイルが整備されてつくられた山道であるため、一抹の不安は隠せない。

 JRでの遠来の客人女性3名を迎えに行き、出発地の生杉休憩舎のところをスタートは10時20分だった。もちろん他の山仲間と大阪からの参加者の車を下山地の桑原橋に2台デポしてもらっていた。


 トレイルとしての今日の出発地点、地蔵峠まではけっこう長い林道歩きとなる。いつもは下りでつかうことが多いのだが、今日は登り道となった。それでもコースタイムの2/3くらいで、なかなか良いペースで歩けた。ここからゴールまでちょうど10Kmある。

 昨秋8回目で下りてきた地蔵峠のところに見覚えのポイント27があった。ここから急坂を登り尾根へと取り付く。トレイルの黄色いテープはほとんどないが、去年たくさんの方々がこのコースを歩いたのか、なんとか踏み跡が残っていてくれた。

 心配していたルート工作もそんなに難しくはなさそうで、順調な尾根道歩きが続いた。しかもそれほどのアップダウンもなく、ちょとしたピークに到着した。ここが、地図上のカベヨシ818と表記された地点らしい。名前の由来などわからないが、お昼をまわったので、ここで昼食とすることにした。

 いつものコンビニ弁当を食べていると、大阪の女性の連れてこられた男性が山でつくる料理の達人で、次から次へといろんな料理が出てきた。噂には聞いていたが、味はもちろんのこと、その手際のよさは想像以上だった。山の上でこれほどの本格的な食事がいただけるとはありがたいことだった。

 しかも、お昼の休憩タイム1時間を厳守していただいて、1時過ぎには出発できた。まだまだコースは長い。歩き出してすぐコースの途上に杉の老木があったが、これが地図に表記された、「杉の巨木」だろう。うれしいことにそれほどのアップダウンもなく、岩谷峠に1時間かからず到着できた。ポイント28をゲットする。

 ここから次の目標地、三国岳までも思っていたよりもわかりやすい尾根道だった。ただ、全般にテープが少なく、何カ所かは別道の尾根があり、分岐では慎重に歩かないといけなかった。このルートでは、イワウチワ(トクワカソウ)が群生しているところがあり、ちょうど見頃に綺麗に咲いていた。今回ベストの花はまさにこれだろう。

 イワウチワの群生地を過ぎると今度は山並みが眺望できるビューポイントに出た。今まで歩いてきた、駒ヶ岳や百里ヶ岳が綺麗に見えた。そして間もなく、三国岳への分岐に到着。三国岳からはさらに蛇谷ヶ峰から続く比良山系の山並みも眺められた。959mの頂上でみんなで記念写真を撮った。三脚を用意していたので、ファイナルに参加くださった11名全員の顔が揃った。


 ここから下山地の桑原橋までが長かった。しかも尾根道なので花も期待できない。振り返ると今日見られた花は、メインのイワウチワの他には、シャクナゲと咲き始めのオオイワカガミ、白いミヤマカタバミくらいだ。樹木は白いオオカメノキと終わりかけのタムシバ。でも、ハウチワカエデをはじめ、新緑の芽吹きは素晴らしかった。

 コースタイムとおり、夕方5時に下山地に到着できた。ゴールの場所では姫路の女性が準備してくれたクラッカーやチョコレートの首輪、またヤクルトで乾杯という演出で完歩を祝福してもらった。思わぬセレモニーに嬉しかった。それにしてもちょうど1年かかって全長80Kmの高島トレイル歩きを完結できた。万歳。
 コースで出会った花々
イワウチワ ミヤマカタバミ オオイワカガミ
マムシグサ シャクナゲ タムシバ
最後までご覧いただきありがとうございました。