福寿草はまだ雪の下、霊仙山へ
【日 時】 2005年3月27日(日)
【行き先】 鈴鹿山系、霊仙山
【天 気】 晴
【メンバー】 こまくささん、PIKKUさん、きつねさん、mayumiさん、まじょっ子さん、多聞幸太郎さん、nishiさん、凧さん、シャラ

【コース・タイム】
 今畑登口    9:30  
 急坂登口   10:45
 近江展望台
 南霊岳
 稜線      12:35
          13:20
 最高点     13:40
 頂上      14:00
 お虎ガ池    14:20
 見晴台     15:00
 汗ふき峠    15:45
 落合      16:30

 先週の藤原岳に続き今週も鈴鹿山系の霊仙山へ登ることになった。囲炉裏村のこまくささん主催の花旅シリーズ。参加者は全部で9名。皆さんは大阪・京都から2台の車で、私は現地参加させていただいた。


 今回のコースは、今畑から登り、西南尾根を歩き最高点、頂上、汗ふき峠から落合に下るコースだ。2年前にも同じコースを登り稜線付近でデジカメを落とし探したが見つからず結局最高点までの往復で終わった苦い思いがあるコースでもある。今回は是非最後まで周回したいものだ。

 今畑から登りはじめてしばらく行くと、前回と同じくミスミソウが咲いていた。さらに杉林の急坂を登って行く。林の中ではさほど感じなかったが、林がとぎれ視界が開けたところから道がぬかるみ出してきた。雪も少しずつ増えてきた。2日前くらいに少し降ったようだ。笹峠をすぎ、急坂のとりつき口で休憩。今日はたくさんのパーティがこの山に入っている。ありの行列のように急坂を登っているのが眺められる。

 この急坂はきつい上に登り道がぬかるんでいてたいへんだった。先頭のこまくささんがバリエーションルートを開拓して登っていく。前回この登りの途中にもミスミソウが綺麗に咲いていたが、今回は見つけられなかった。

 やっとのことで登り切って小休止。天気はまずまずだが、遠方の眺望は先週ほどきかない。それでも近くの鈴鹿山系の山々
は綺麗にそびえているのがわかる。さらに稜線を近江展望台、南霊岳と進んでいく。さすがに雪が多くなってきた。雪の下は岩がごろごろの道なので、歩きにくい。

 前回フクジュソウの群落を見つけたあたりに近づいているはずなのになかなか花が見つけられない。かなり進んだところでやっと雪の中にわずかに咲いている花を見つけた。ほとんどの花はまだ雪の下なのだろう。今年はほんとに雪の多い年なのだろう。

 良い場所があり、そこで昼食となった。秋の花旅では材料を出し合ってみんなで鍋を囲んだが、今回は各自がそれぞれに勝手なものを食べていた。谷をはさんで北方に頂上が見える。谷を下ってバリエーションルートを上ればショートカットできそうだ。実際そのようなコースをたどっている輩もいるようだが、われわれは、正規のコースを進んだ。

 稜線をしばらく歩くと最高点に到着。北方には多くの雪を戴いた伊吹山が眺められた。二年前は時間切れでここまでで引き返した地点だ。時刻はまだ1時40分。ここからは前方に頂上を見ながら気持ちいい緩い登りを進んでいく。

 間もなく頂上へ到着。みんなで記念写真。単独でも写真を撮ってもらった。風がきつい。頂上からの下りはショートカットのルートを開拓した。そのコースは、山スキーで滑るコースとしても良さそうだ。

 間もなくお虎ガ池というところに到着。池は凍っている。そして、ここからが本日のメインエベントだった。雪はほとんどなくなってきたが、道がぬかるみ、エスケイプして道をはずれてもその道がすべり、尻餅をつこうものなら、ズボンは泥だらけとなる。靴の裏に土が固まって付いているのでよけいに滑るようだ。
 さらに急な泥の道をあくせくしながら下っていくと、苦しみの後に素晴らしいものが待っていてくれた。汗ふき峠の手前の道筋に今が最盛期と花を開いているミスミソウの群落に出会った。ミスミソウはいろんなところでであっているが、こんなに素晴らしく咲いているのに出会ったのははじめてだ。さらに下っていくと河原にでたので、そこで靴の泥を洗い落とし落合の集落にでた。最後にお墓の所にはまだセツブンソウまでたくさん咲いていた。フクジュソウはまだ雪の下だったが、素晴らしいミスミソウの群落に出会い、たくさんの雪と泥とに遊んでもらったとても楽しい一日となった。