県境尾根、木地山峠から百里ヶ岳へ

【日 時】 2006年10月29日(日)
【行き先】 百里ヶ岳
【天 気】 晴れ曇り
【メンバー】 2名

【コース・タイム】
 木地山バス停     8:00  
 与助谷         8:30
 県境尾根       9:40
 825ピーク     11:25
 木地山峠      11:55
 百里ヶ岳頂上    13:00  13:40
 シチクレ峠      14:10
 沢出合        14:40
 木地山バス停    16:20
今回のトラックログ
 去る10月8日に1年ぶりにこの山域の駒ヶ岳にのぼった。その日は焼尾谷東谷から登り県境尾根、ブナ林の尾根を下ったコース取りだった。その尾根を下らず県境尾根を歩けば、地図では木地山峠へと続いている。さらにその先には以前に登ったことのある百里ヶ岳がある。そして、シチクレ峠から下れば出発地の木地山の集落へと戻ることができる。いろいろ情報を集めてみると県境尾根道は地図上に線はないが迷わず歩けるとのことだが、波線で表示されている南谷のルートがすこし厳しそうとのことだった。
与助谷林道入口 トチノキの紅葉
 なんとかそのコースを歩いてみたいと、会の仲間をさそってみると、七黒さんがつきあってくれるとのこと。コースが長いので、出発も早めて、8時に木地山のいつもの所に車をデポし、今回は少しでも早くするために与助谷林道から尾根に取り付くことにする。この林道、入口のところは最近コンクリートをはったようであり、尾根近くまで幅のある道が続いていた。
ブナの紅葉 植林道を登る
 とても歩きやすいのだが、道すがらはスギの木の植林で植物や樹木の観察としては面白くない道である。それでも所々に栃やブナの木があった。紅葉の進んだ葉っぱは黄色くなっていた。林道は取り付きたい県境尾根直下をまいているので、適当なところでコースアウトしなければならない。
取り付いた県境尾根 県境尾根を進む
 GPSを頼りに林道を外れて急坂を登ると少しで尾根に取り付くことができた。ここで小休止。今日は長丁場なので、尾根に上手く取り付けるか心配だったが、登りはじめてまずまずのペースで来られた。尾根に出て感じたことは、樹木の葉っぱがほとんど落ちているということだ。この辺りは強風が吹くためだろうか。
与助谷山の標識 百里ヶ岳眺望
 尾根をしばらく歩くと、与助谷山と表示されたまだ新しい標識が立っていた。この辺りの樹木はまだ落葉してなくて感じのいいところだ。次の目標の木地山峠までは、2.8mと表示されている。樹木の間からさらにその先の百里ヶ岳の雄姿が眺められた。
美味しそうなナメコ 825ピークへ
 さらに進むと美味しそうなキノコが樹木にへばりついていた。どうもナメコのようなので、家へのおみやげにした。家では最初キノコということで敬遠されたが、とりあえずナメコ汁にして頂いたら歯ごたえがあって最高においしかったのでよろこばれた。秋の山の幸である。この辺りの尾根道は、地図上には道の表記はないが、歩きやすいスペースが確保されていた。
比良山系の眺望 木地山峠
 木地山峠の手前に小高い山がある。地図には名前がなく、825の表示があるだけなので、825ピークと名付けた。しんどい登り道を上がっていくと、GPSでの標高も全く同じ数字だった。ここからは、左から蛇谷ヶ峰、釣瓶岳、武奈ヶ岳と続く比良山系の山々が綺麗に眺められた。そしてここから大きく下ったところが、木地山峠だった。峠の標識とお地蔵さんらしきものがあった。昔は人の往来のある要衝の地だったのだろうか。
百里ヶ岳山頂 頂上を下る
 木地山峠で思案をした。このままここを下れば1.5時間くらいで木地山の出発地に下りることもできる。百里ヶ岳まで行けば、道が心配な南谷を下るしかない。結局、時間の計算をして、道さえ間違えなければ、4時半には戻れるだろうということで、このまま進むことにした。百里までは登り道でしんどかったが、頂上手前には綺麗なブナ林があった。頂上では、あわただしく弁当を食べて記念写真を撮ってすぐ出発した。
比良山系の山々 根来坂峠への分岐
 頂上では1組のご夫婦に出会ったが、結果的にこの日のコースで出会ったのはそのお二人さんだけだった。心配していた熊にも出会わなかったが。百里ヶ岳の滋賀県側は大きく下っていた。最初の分岐は、根来坂峠への分かれ道だった。今日は車の関係で、こちら側を行くわけにはいかない。
紅葉の道を行く シチクレ峠
 さらにこの辺りは紅葉が綺麗だなと下っていくと「シチクレ峠」の標識が立っているところにやってきた。かなりくたびれた標識だったが、ここからが本日の難所だと思われた。ここから南谷を下るわけだが、見渡してもはっきりとした道らしきところはない。ほとんど人は歩いていないのだろう。とにかく沢をめざして下っていたった。かなり下ったところで、沢の音が聞こえてきた時にはほっとした。
南谷を下る 間もなく終点木地山集落
 後は沢沿いに行けば自然に出発地に戻れるはずだ。最初は歩きにくい沢沿いの道だったが、途中から林道になってきて快適だった。最も心配だったコースも振り返れば難はなかったようだ。元の所へ4時20分に戻って来ることができた。8時に歩き始めて8時間以上がたっている。久しぶりによく歩いたなと満足した。昨年から歩いて見たかった一つのコースが制覇できて充実の一日だった。