北アルプス 紅葉の涸沢

【日 時】 2007年10月13日(土)〜14日(日)
【行き先】 北アルプス 涸沢
【天 気】 晴れ
【メンバー】 シャラ単独

【コース・タイム】
13日
 上高地BTスタート  9:30
 明神         10:20  10:40
 徳沢         11:30  12:00
 横尾         13:00  13:20
 本谷橋        14:20  14:30
 涸沢         16:20
14日
 涸沢          8:10
 屏風ノ耳分岐     9:10  9:20
 新村橋        11:50 12:00
 明神         13:00 13:20
 上高地BT帰着   14:10

今回歩いたトラックログ
上高地BTスタート
河童橋へ
 前々から念願だった涸沢の紅葉に出会いたくて金曜の夜から上高地へ行くことにした。しかも夏に買ったテントを担いで。今年は紅葉が遅れているとのことでこのタイミングがいいのではと考えて思い切って出発した。高山の道の駅で仮眠をとり、車をアカンダナ駐車場にデポしてシャトルバスで上高地へ到着時刻はすでに8時半をまわってしまった。
河童橋より穂高
梓川沿いの道
 横尾までのルートは一昨年の夏に槍ヶ岳に登ったときと同じ。季節が変わると風景も変わる。天気もよく、河童橋の脇から穂高連山が綺麗に見えた。梓川沿いに次のポイント明神へ急ぐ。始まった紅葉の道行きは快感以外のなにものでもない。
明神岳
ゴジュウカラ
 梓川の向こう側には明神岳がそびえていてすぐ近くに見える。秋の青空が目にしみてこんな気持ちのいい山歩きができることに喜びが湧いてくる。こんな時期でも野鳥が現れて木にとまった。背中がくすんだ青色の「ゴジュウカラ」らしい。
コナシの実を食べる猿
梓川から遠方の山々
 明神についてコナシの木のそばのベンチで小休止していたら2匹猿がその木に飛び登りコナシの実を食べ始めた。ハイカー達が一斉に写真を撮り始めても一向に気にとめないそぶり。ここの猿は人を恐れていないようだ。さらに進むと梓川の向こうに別尾根の連山が綺麗に望めた。
徳沢園
改装中の横尾山荘
 なるべく早いうちに涸沢に着きたいので先を急ぐ。徳沢を過ぎ改装中の横尾山荘に到着。ここまでは2年前の夏の槍の時と同じである。今回はここから吊り橋を渡って本谷橋方向へ進む。それでも高度はなかなか上がらない。
本谷橋
いよいよ急登
 1時間で次のポイント本谷橋に到着。ここではたくさんの登山者が休憩をとっていた。橋を渡って対岸からはいよいよ急な登りとなっていく。でもとても歩きやすく、高度が上がっていって周りの木々が綺麗に紅葉していく気持ちのいい登り道だ。
本谷出合からの登り
穂高連山現る
 本谷出合から道が左にカーブしている。紅葉はますます綺麗になり、谷の沢は涸れた沢となっている。間もなく前方に涸沢槍や奥穂らしき穂高連山が現れる。念願の地までもう少しだ。
パノラマコース分岐
涸沢ヒュッテ到着
 岩だらけの道を上って行くと左へパノラマコース、右へ涸沢ヒュッテと標識のある分岐を過ぎ間もなく目的の地に到着した。時刻は午後4時をまわっていた。すでにテントの花が咲いていて、小屋のテラスではたくさんの登山者がビールを飲みながらこの素晴らしい景色に浸っているようだ。
早朝のカメラマン
モルゲンロート
 翌日の天気は少し心配だったが、夜が星空だったことからして雨は大丈夫そうだ。早朝大きな岩の上でカメラを構えて多くの方がモルゲンロートの写真を撮ろうとしているようだった。朝日は昇ってきたが、少し雲が多く、期待したほどの現象は出なかったようだ。それでも十分この景色は写真になる世界だ。
涸沢全景1
涸沢全景2
 食事をしてテントを撤収していたら出発は8時を回ってしまった。正面の山にも登ってみたいところだが、次回に取っておくしかない。同じコースを帰るのは面白くないので、帰りはパノラマコースを下ることにした。下りといっても最初は登りであり、この登りの途中から涸沢が一望でき、この景色がまた素晴らしかった。
パノラマコースを行く
槍の眺望
 パノラマコースはトラバースの道であり、ロープが設置されているところもあったが、それほど厳しいところはなかった。コース名のとおり、山々の眺望は素晴らしく、途中から槍ヶ岳の先が見えてきた。涸れた沢らしき先の広くなっているところが天狗原あたりだろうか。次回はそのあたりの紅葉も見てみたい。このコースを下りに選択して正解だったと思った。
 途中で屏風ノ頭への分岐がありたくさんの登山者がザックをデポしてそちらに向かったが、もう十分素晴らしい景色を堪能していたのと帰りの時刻が気になってきたので、寄らずに先を急いだ。このポイントからは梓川に向かって激下りとなった。途中新村橋もあったが、渡らずそのまま進み明神橋を渡った。そして昨日猿がコナシの実を食べていたところで最後の休憩をとった。日曜の午後遅い時刻となっていたが、たくさんの人出だった。やがて上高地のBTに到着して今回の紅葉鑑賞ツアーが終了した。それにしても紅葉の涸沢は素晴らしかった。永遠に脳裏に焼き付きそうだ。
梓川へ向けて下る
明神橋到着