下山してから鍋宴会というのにも惹かれた。行きの桑の橋バス停までと、帰りのてんくう温泉までの迎えは嬉しいことに家族に協力してもらえた。下山後にお酒を飲めるというのはいいことだ。それに天気は予報ではそれほど期待できなかったのに、想定していたよりもずっと良くなった。5分余り遅れたバスを桑の橋バス停で待って、全員揃っての出発は9時20分頃だった。最初は林道歩きでさほど面白いコースではなかった。

　天狗の森というちょっと雰囲気のいい森を過ぎしばらく行くと景色が開けた。前方に蛇谷ガ峰の目印でもある反射板が見えてきた。そしてさらにしばらく行くとあの見晴らしのいい山頂に到着した。下山してからの楽しみのため、ここでは軽食ですますようリーダーの指示があった。

　天気が良すぎて少し霞がかかったようにみれるが、ここからの眺めは何時も素晴らしい。すぐそこに山々が連なり、その最高峰武奈ガ岳やつい先日登った百里ガ岳方面の眺望をカメラに納めた。みんなおもいおもいにお腹の中に少しだけ入れて早めの出発となる。

　下山の方角には琵琶湖や我が町高島平野の町並みが眺望できた。この下山道の紅葉もまた素晴らしい。赤よりも黄色の紅葉がよく目立つ。この少し濃いめの黄葉の樹は「シロモジ」の樹のようだ。先日の百里ガ岳周辺には少なかったが、この山域には多い樹のようだ。山域によって樹木の種類が異なるのも面白い。

　ただこのコースは道が階段状になっていて、歩幅がうまく合わないのでとても歩きにくかった。それでもみんなのペースは速く、あっという間に林道の取り付きまで下りてくることができた。鍋準備のため先発班が先に下っているので、あと少しで鍋が待ってると思うと後発班も歩調が速まっていく。

　最後に吊り橋を渡るとてんくう温泉まではあと少しだ。その道ばたで紫色の花を見つけた。この頃はあまり見かけなくなったリンドウの花が綺麗に咲いていた。1株だけかと思っていたら結構な株がみられた。この周辺は鹿の食害で多くの植物がやられているが、この花は鹿も食べないのだろうか。

　そしててんくう温泉広場に到着すると先発隊によってすでに鍋が出来上がりつつあった。持ってきた材料を提出して本格的な宴会が始まった。綺麗な紅葉の山を歩き、そして下山後に美味しい鍋で宴会というのは素晴らしい。今日1日ほんとに楽しく過ごさせていただいた。企画された蓮さんmayumiさんに感謝したい。

　囲炉裏の 蓮さんmayumiさんが主催されている「はんなりオフ」で、桑の橋から蛇谷ガ峰を登頂しその後は、てんくう温泉へ下山して鍋で宴会という素晴らしい企画があがったので、参加させていただくことにした。蛇谷ガ峰へは私の家からすぐ近くで、何回も登っているのだが、桑の橋からは登った事がなく、一度は登ってみたいと思っていた。

　林道をはずれ、蛇谷ガ峰まで2.7Kmと標識があるところから本格的な登りとなった。それでも紅葉した広葉樹が増えてきて、木々を鑑賞しながらの登りは全く苦にならない。天気が良く、森の中に斜光が差し込んで来ると紅葉の樹木がさらに増してオレンジ色や黄色に輝いていく。ほんとに綺麗である。