安養寺城

長浜市安養寺(旧東浅井郡びわ町安養寺)


■創築年 -
■創築者  安養寺氏
■形式 平城
■遺構 土塁、堀(空、川)
■別称 安養寺館
■面積  54×54m

 安養寺氏の館で大安養神社の土地を指す。安養寺氏は、浅井氏の家臣で、当地の土豪。氏久・氏秀が当主の名として確認されている。同社には、戦国期、京極氏奉行人や浅井賢政(長政)から当社の前身にあたる薬神社に宛てた禁制が残っている。その他安養寺氏が寄付したという天文十一年(1542)の木造狛犬1対(びわ町指定文化財)や同じ所伝をもつ戦国時代の六十二間筋兜鉢も保管されている。

 地元では、神社が安養寺氏の城跡であると伝えられている。社地は、北・東・西を堀とで今も囲まれており、西側には、低いなりにも土塁が確認できる。現状から見る限り、当地を安養寺氏の城館跡と断定するのは難しいが、その有力候補であることは間違いない。