ピークの主郭は3段階に削平され、3箇所の主郭を合わせた規模は25m×100m、いずれも縄張りは明確で遺構の保存状態も良い。
「改訂坂田郡志」には八講師砦とあるが、規模や縄張りからすると、八講師城に相応しい。
最東の削平地には、礎石の散乱・虎口での石積み・石段跡等が見られ、最も保存状態が良い。
石は、虎口の脇に一列に残っており石積みが構築されていたであろう事が伺える。
主郭から南西方向に伸びる尾根の先端には3.8m×3.8mの櫓台が見られ、向かいの山頂の河内城(猪鼻城)の方向に向かっている。
城域の周辺には防禦の為の堀切・竪掘等が少いが、主郭をピークに非常の峻険な山上にある為必要なかったのであろう。直登はとても出来ない傾斜であった。
<登り口は見つけにくいので注意!>
登り口に有った立て札が、崖崩れの為失われていた為になかなか登り口を発見できず、今回はわざわざ地元の方にご案内して頂き、現地を訪れる事3度目にしてやっと攻略できました。
<道案内>
R21から梓河内に入り、約50mの所を左折して、林道に入る。アスファルトから土道になって、右側のカーブミラーが2箇所目の所に駐車、左手の山頂が八講師城です。 |