伊香郡木之本町小山
■創築年
小山(伊吹)氏の館跡であり、三方に土塁を残す。南側に表門、東側に裏門跡がある。西側はもと土塁があった事が屋敷図から知られるが、高時川の氾濫で削り取られ、現在は断崖状になっている。
城自体は一町四方規模のものだが、近世初頭の状況を示すと思われる屋敷図から、この館を中心に郭内・堀の内・堀の外の三つの部分から構成されていた事など、在地領主中心の村落のあり方を伝えるものとして知られる。当時は城屋敷を取り囲む様に、被官の屋敷が隣接していた。