2.仕込み
端的に言って、御飯に水と菌を入れてかき混ぜ、しばらく待って 絞るだけ、です。


仕込みはかなりアバウトにやって、大丈夫です。
@ミネラル・ウォーター1リットルを、冷蔵庫で冷やす。
A米三合を炊く。ただし水の量は、通常二合炊く場合の目盛りに合わせ、 ほんの少しだけ日本酒を垂らしておく。(これで芯もなく蒸した状態になる)
このとき、 残りのミネラル・ウォーターもう1リットルを使って炊くと、おいしくなる。
B炊き上がったら10分ほど蒸らして、仕込み容器に移し、冷蔵庫で冷やしてあった ミネラル・ウォーターをかけてかき混ぜる。(水量は計らなくても、コップ1杯分ほど 残せばいい。840ミリリットルが一応の目安。これで米は適度に冷める)
Cほぐした米麹を加え、かき混ぜる。
Dドライ・イースト少々と乳酸菌を入れ、さらにかき混ぜる。


これで仕込みは終り。後は容器に蓋をして、アルコール分が出てくるまで暖かい場所に 置いておけばいい。夏なら約二日半、冬でも暖かい部屋で三日も待てば、かなりアルコール分が 出る。
そして適当な時期に、オタマと布巾を使ってモロミ(要するに、仕込んだもの)を絞り、 それを瓶詰めしてから常温で一時間ほど瓶内発酵させて、冷蔵庫で冷やせば、完成。 吹きこぼれないように注意して、呑んで下さい。




……以上でドブロクは造れます。あっけないものですが、これで結構な度数の
ものが出来上がります。友人でも呼んで、泡立つドブロクを楽しんで下さい。
出来たドブロクは市販の一級濁り酒に比べ、甘み旨みは少なく、ちょっとすっ
ぱく感じるかもしれません。しかし、これが昔ながらのドブロクの味なのです。
また、これで満足できない方は色々と試し、さらに「自分の」ドブロクを造りあげていって下さい。
何はともあれ、まずはやってみないことには始まりません。どうぞ御試しを。

皆様の成功と、良き酔いを願っています。
密造酒/ 1.用意するもの