この度、伊吹山法灯護持会の発足に際しまして、公務御多端にもかかわらず、武村先生・酒井先生・伊夫貴先生を始め長浜市長・伊吹町長・山東町長・米原町長・びわ町長・伊吹町上野区長・伊吹町観光協会長・並びに関係各機関の諸先生の御協力御援助を賜わることとなりました。ここに心より感謝申し上げ、今後、益々の御高配御指導を賜わります様お願い申し上げます。
さて、今回私儀仏立会の会長という重責を負うことと相成りました。もとよりこの重責を負う器ではございませんが、仏を信奉し、真心を以て努力精進いたす覚悟でございますので、何卒、皆々様の御指導御鞭撻をお願いいたします。
霊峰伊吹山は、伝説の宝庫として有名でありますとともに、中古には、弥高等・太平寺・観音寺・長尾寺の伊吹四箇寺が建立され、修験道の霊域として、畿内七高山の一に拳げられ、大いに栄えました。しかしこれらのいらかは時とともに消え失せ、今はその跡を留めるのみの現状であります。世界平和・びわ湖浄水・三界万霊回向を旗標に、有縁無縁一切の方々の尊い生命を守り、衆生済度の念に燃えられている東雲寺住職吉田慈敬師は、こうした霊峰の現状を哀れみ霊峰復興の一念を発起し、「心の道場」とすべく、既に私財を投じて金輪堂を建立きれ、数多の行を積まれて現在に至っております。疑わしい宗教がはびこる現代、住職のこの志は真の仏道以外の何物でもないと信じます。私共といたしましては、この真心にいささかなりとも協力して、善根功徳を積ませていただきたく思います。今年度より五ケ年を期して、行者堂建設等の計画をいたしております。なかなか困難な事業計画でございますが、皆様の心温かい御援助を貢き、一人でも多くの方々が真心の行ないに触れる道場建立に参加していただきたく存じますので、よろしく御賛同下さいますよう伏してお願い申し上げます。 |