法灯護持会発足に際し寄せられたお祝いの言葉 
(肩書きは平成2年10月現在)
伊吹山法灯護持会会長 伊吹町観光協会会長 高橋 友彦
 雄大なる伊吹山、人を育くみ、数々の歴史を持つこの山に「心の道場」修行の聖地として、東雲寺住職をはじめ、地元の檀家信徒の皆様のお力と、伊吹山関係諸機関との協定も成立し、ここに見事に、日輪堂、金輪堂、医王堂完成の為に取りかかられたその気迫と御努力に敬意と感謝を表したいと思います。
 一宗一派にこだわらない「人間の心と、天地にささえられる信念」を吉田師の言葉聞いて感服しました。真夜中に勤行しながら、標高1,377米の伊吹山諸所を回峰せられし御姿を拝し感動致した次第でございます。近江鉄道の方々がさし出すお茶を両手を合わせて含まれる御姿、三修上人の聖地での礼拝、また最近亡くなられた物故者の供養塔での勤行、その姿を多くの方、そして遺族の方々が見られたなら万感胸に感じるものがこみあげてまいると思われます。
 伊吹山は現在、自然のすばらしい花畠、三宮神社、松尾寺、座禅堂、石仏の数々の史跡が維持されております。これらの諸仏閣が伊吹山聖地圏としてながく発展されることを祈ります。伊吹山法灯護持会会員各位とお話をする中でその熱意に感服致しました。観光の山であり、信仰修行の場としての聖地として、万人こぞって伊吹山を守りぬく気持でございます。
 伊吹山法灯護持会の目的達成の為に御理解と一段の御協力をひとえにお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。