■株式会社ビワライト
◇設 立 平成19年11月7日
◇代表者 代表取締役 茅野文男
◇資本金 2000万円
◇所在地 〒522−0037
彦根市岡町52(滋賀バルブ協同組合内)
TEL: 0749-26-0780
FAX: 0749-22-4873
e-mail: bwl-info@shiga-vl.jp
潟rワライトは、滋賀バルブ協同組合と滋賀県が特許を持つ鉛フリー銅合金「ビワライト」の普及と販売を専門に扱う会社として、組合で設立したものです。
潟rワライトは、特許権をもつ滋賀県と滋賀バルブ協同組合との間で専用特許実施権契約を締結し、潟rワライトが、特許技術の普及にあたります。
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(前)関西大学 化学生命工学部
化学・物質工学科 教授 小林 武
鉛は人体および環境に悪影響を及ぼす有害物質として使用制限が厳しくなっている。ことにEU連合においてはELV指令、RoHS指令などによって法規制され、その使用料は制限されている。銅合金においてはその使用料に多少はあるものの、鉛を含む合金が多い。今までに鉛の代替元素としてBiあるいはBiとSeが用いられているが、これら両元素はレアメタル(希少金属)であり、資源の枯渇ならびに経済性を考慮するならば、他の汎用元素に置換する必要がある。
そこで本開発研究では、Sに着目し、銅合金溶湯中にSを添加し、In-situで固体潤滑性を有するCu2Sを主に生成させ、これを均一に分散させることに成功した。すなわち、銅合金中にNiを添加し熱力学的にSの活量を低減し、硫化物の生成を低温まで遅延させ初晶樹枝状晶Cuの晶出後、Cu-Cu2S系二元状態図の偏晶反応でS濃度の高い微細粒状の液相(L2相)を分離させ、この液相が低温でCu2S(固相)となり、Cu2Sが浮上分離することなく、均一にCu2Sを分解させた世界に類を見ない新しい青銅鋳物の開発に成功した。この開発合金は鋳造性、機械的性質、切削性はJISCAC406合金と同等もしくはそれ以上である。この開発合金はJIS、CAC411合金として規格化されている。