「第二回ぷよマスターズ大会」に行ったこと(前編)

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 注:昔を思い出して書いているので、間違ってたりあやふやな部分があるかもしれません。

 

 1996年の3月、僕はゲーセンで知り合った友達のJ君の誘いを受けて、幕張で行われるという「ぷよぷよマスターズ大会」に行くことになった。

 当時の僕は、ゲーセンのぷよぷよ大会で優勝したりして、結構いい気になってました。若かったからね。今も若いけど。

 一緒に大会に行ったメンバーは、まず主催者である、GLAYのHISASHIにちょっと似てるような気がする(僕的に)J君、無口でかっこいいH君、アルフィーの高見沢にめっちゃ似てる美形のM君(とても似てるので以下「高見沢君」)、そして僕の4人でした。

3月22日(金)

 大会は24日だったけど、幕張のホテルに一泊して大会に出ることになっていたので、この日の夜が出発の日(夜行バスで行くため)。なんで一泊する必要があったのか、ちょっと思い出せないけど、J君が「コスプレコンテストの予選が見たい」と言ったからだと思う。旅行慣れしてない僕は、バスとかの予約は全てJ君に任せていたので、まあいいやと思ってた。バイトの給料もたくさんあったし。

 夜の8時半にいつものゲーセンに集合、ということになっていたので行ってみたらゲーセン閉まってました。入っていいのかなー…とおろおろしてると中からJ君が出てきて、「何やってんの。さっき家に電話したんやで?」と言われた。…ゴメン。

 ゲーセンに入ると既にみんな集まっていて、バスの時間までちょっとあるからとゲームしたりしゃべったりしてた。ゲーセンノートに「行ってきまーす」みたいなことを書いてゲーセンを出て、車で夜行バス乗り場までドライブ(約30分)。

 バスが来るのが10時半だというので、待合室で30分ほど待つ。暖房がきいてて眠くなってきた。

 実は僕、夜行のバスに乗るのは初めてなので、ちょっとどきどきしてました。別に何かを期待してたわけじゃないけど。でもサイコー眠かったので、すぐにウォークマン聴きながら爆睡しました。後ろの人に何も言わずにいきなりシートを倒してしまったことをちょっと気にしながら…。

3月23日(土)

 朝、バスガイドさん(って言うの?)の声で目がさめた。「みなさん、おはようございます」……何時? …まだ5時半やんけー!「まもなく目的地に到着いたします」 …もうですか?

 窓の外を見る。はあ…これが東京の街か…。まあ、僕は東京には修学旅行で一回来たことあるんやけど。それにしても薄暗いところだなあ…(5時半だからね)。

 バスを降り、僕達4人は東京の地に降り立った。めちゃめちゃ寒い。風がきつくて、体感温度はマイナスいってたに違いない。とりあえず暖と食事をとるために僕達は開いてる飲食店はないかと探し回った。1時間くらい。そして午前7時。開いてるとこなんかあるんかいなと思ってたら、あった!マクドナルドが!

 大喜びで店内に転がり込んだが、通勤途中のサラリーマン、通学途中の高校生でいっぱい。でも店内は暖かくて生き返る心地がしました。そして僕はチーズバーガーセットを買った。座る場所がないので、みんなでごみ箱の上にトレー乗っけて食べた。

 しばらくして席があいたので座って高見沢君のフライドポテトをもらって食べていると、店内放送が。どうやら、ここは7時半で閉まるらしい。朝しか開いてないマクドなんて初めてやねー。東京って怖いわあ。と皆で話していたら7時半になって、店からたたき出された。

 再び極寒の地へ。J君が歌舞伎町のほうへ行こうと言うので行くことになった。朝早くから開いてるゲーセンがあるかもしれないとのこと。歌舞伎町と言えば、毎日のように犯罪が起こっている暴力が全てを支配している場所という田舎者の偏見がありましたが、さすがに朝は通勤途中のサラリーマンが歩いている姿しか見られませんでした。

 僕と高見沢君はなるべく風が当たらないところに避難して、J君とH君がゲーセンを探しに行った。30分くらい、寒空の下じっとして高見沢君としゃべっていた。僕は薄いジャンパーしか持っていなかったので、ほんまに寒くて死にそうになっていた。クチビル青いって言われてたし。

 8時になって開店したゲーセンが見つかったということで4人でそこへ行った。しかし残念ながらそのゲーセンには僕が出来るようなゲームは置いてなかった。まあ、もともと僕がゲーセンでやるゲームはかなり少なかったんだけど。

 それでも暖かかったのでJ君が「バーチャファイター2」をやるのをボーっと見ていたら体力回復してきた。予約を入れたホテルが昼からチェックインできると言うので、ころあいを見計らって(10時半頃)、新宿駅(多分)から幕張を目指す。

 あっという間に幕張到着。っていうか途中の出来事たいしたことないから省略。

 うわさには聞いてたけどホントに地平線が見えそうなところでしたよ、幕張は。駅の周りに大きい建物がポツポツとあって、あとはがらんとしている。僕らはまず荷物を置くためにホテルに行くことにした。

 なんか、すごい豪華なホテル。J君の話によると、他のところは予約でいっぱいで、ここぐらいしかなかったと言う。宿泊費大丈夫なんかなあ…。二人部屋二つで、高見沢君とH君、J君と僕が一緒の部屋になった。

 部屋も豪華だった。8階からの眺めもいい。っていうか周りに何もないからね…。と、電話が鳴った。高見沢君とH君の部屋からだ。「ぷよぷよやろう」というお誘いの電話だった。

 そう、実は今まで触れていなかったが、高見沢君はホテルでぷよぷよが出来るようにと、サターンの本体を持ってきていたのだった。あのクソでかいサターンを、紙袋に入れて。すごいね。ありがたいね。大会の直前に練習できるんだから。

 そんなわけで4人で交代しながらちょっとやって、ひと段落ついたところで幕張メッセに行くことになった。例の、コスプレの予選を見に行くために。

 幕張メッセはホテルの部屋からもよく見えるところにあって、ホテルから歩いて15分くらいで到着した。横から見ると鯨に見えると聞いてたけどよくわかんなかった。

 メッセの中には入れず、そとのテラスから中をのぞきこむしかなかった。見えんことはないけど…何してるのか分からん。

 それでもJ君はそのまま見てると言うので、僕と高見沢君は先にホテルに戻ることにした。もう夕方の5時近かった。

 ホテルに戻って高見沢君とぷよ対戦しようと思ったんだけど、高見沢君が風呂に入りたいと言うので、僕も自分とこの部屋で入ることにした。大きいバスタブだとは思うんだけど、銭湯慣れしている僕には、狭苦しくてイヤだった。トイレと同じ部屋にあるというのもちょっと…。

 備え付けの石鹸をカバンにしまって、高見沢君の部屋に行ってぷよる。普段、近所に対戦してくれる人のいない僕にとっては至福のひととき。明日はいろんな人と対戦できるんだなあ…。

 6時半頃、J君とH君が帰ってきて、ホテルの食堂でメシを食った。何食べたかは忘れたけど、バイキングだったような気がする。

 メシ食い終わった後、4人で部屋に集まって再びぷよぷよ。今度は試合本数を決めて(20本)総当りでやることにした。全部で120本。終わるまで二時間くらいかかった。結果は、詳しくは覚えてないけど…僕が一番勝ち星多かったです。いやホント。多分。

 明日のために早めに寝ることにする(対戦終わった時11時回ってたけど)。明日は8時起き。おやすみなさい…。

後編へつづく)

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