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その3:どうよ、どうよ、014<アルバムを語る>
Smap/SMAP014!。
ベストアルバムが出る、と聞いて待つこと数ヶ月。
アルバムが出ないのにツアーか、と心配すること数週間。
やはり出すのね、とわかって数週間。やっと手にしてこの数日。
発売当日には手に入れられなかったので、すでに聞いた人から「音楽的な斬新さやポイントはさほど感じられない」と聞いていた。
通して聞いてみるに、今までのものとはたしかに違う。が、今までのSMAPとは違うというだけで、パソコン1台あればできるカラオケに歌が乗っているという意味では、世間一般の楽曲としては普通のレベルだ。
ざっと聞いてみての印象は、メロディーが綺麗な曲がそろっているな、ということ。
静かな曲も、単なる静かなのではなく、リズムが聞き手を引きつける。うまい作り方をしてある。
「大人なSMAP」。20代半ばをすぎての男達のグループだというイメージを念頭において作成されたのだろうか。年齢を感じさせるアルバムだと思います。
今までのアルバムの中で小休止としての役割を果たしていたような曲がそろっています。
「突然の夏」「月に背いて」の延長線にある楽曲のカラーを感じます。
無難に収まっている分、残念な感じも否めないけれど、ぽか〜ん、と時間が経ってから聞くSMAPは、どのアルバムも個性があり、おもしろいな、とあとからわかるように、これも昇華されるのだと思う。
Theme of 014
最近の音楽は「切り貼り」の世界だ。
パーツでそろった音を切って、貼って、組み合わせ、ループさせる。
クラブDJの語りのように臨機応変にスムーズに音楽は作り出され、ループの心地よさに慣れてしまっている。
家族が使用しているパソコンに入っている音楽作成関係ツールをたまにさわってみると、作りたい曲のイメージなど無くても、ツールから発せられる世界に刺激を受けて、これはどうだ、こんなんはどう、これではどうだ、これでもか、と、音を使って遊びをはじめてしまう。
そんな中で作られたような印象を受けた。
Let It Be
「Peace」からのシングルは大変好き。
押しつけではなく、そして若さの力みの無い前向き加減が心地よいのだ。
「そうだよね、ほんと、そうなのよ」と歌詞に頷いてしまう。
この曲もまさにそんな延長にあって、大好きな曲である。
言いたいことなんて何もなく、それでもまだまだ、道は長いのよ。
理想通りにならなくて、だんだんと「理想」すら見失いがち。
You’re My Love
ツヨポンのラップ、おしゃれに登場しますね。
音楽と一体化された声。トーキングモジュレーターで「ふにふに」歌っているアーティストがいましたけれど、それを思い出させる存在感。
ツヨポンの声、大好きなんだなぁ。歌も。堅い声、っていうのかなぁ。
彼も自分の声の似合っている使われ方をよく知っているきがするのね。
「言葉にできない〜」の歌い出し、いいですね〜。
つっこみ具合がおしゃれです。
キレイにできている曲。
STOP
歌い出しからメロディーにひかれる曲。
アルバムの中にあってふさわしいカラー。
これはかなり口ずさみそう
ジャラジャラJAPAN
コンサートでリズムに乗って、身体を左右に振りながら聞くのが楽しそう。
JBが歌う、とスポーツ新聞で見たときには「ほ〜」と思ったけれど、この曲のこの程度の使い方とこの程度のセンスでJBと言われると、JBの声のサンプリングをおしゃれにちりばめた方が良かったのではないでしょうか。
浮いているとは思わないのだけれど、どうなんでしょう、この曲は。
アルバムを構成する上では効果的な曲ということは言えるでしょう。
会社でいっちゃってよ、って勢いは見習わなくては(笑)。
夏の風を忘れゆく様に
熱いメロディーと勢いにのせても歌えそうなこの歌詞。
しかし、始まってみると、レゲーなリズムに乗せて、心地よく進めてゆく。
リズムはかなりの勝利ポイントを占めているでしょう。
松たか子を思い出させるナチュラル系なメロディ。
歌詞を読んでいるとため息が。
なかなかの深さとセンスの良さだと思います。
好きだわ、好き!
ラストシーン
これもまたSMAP臭いアレンジ、イントロなんだ〜。
「BIRDMAN」の中にあったツヨポンと慎吾のデュオを思い出しました。
かわいらいですよ、この曲。
Shiosai
木村君の声の「幅」と「深さ」を感じました。
歌い方だけでは表現できない部分というのは、声の幅と深さで表現されるものなんだな、と。
キレイに仕上がっている曲。
綺麗すぎて損をしているくらい。平凡におさまりすぎてしまったでしょうか。
キレイな中に、ほんの一振り、「アク」が欲しいかった。アレンジ面かな。
そうすれば、もっと印象に残る曲になったのに、残念です。
じっくりと聞かせたい意図はわかります。その聞かせたいポイントを引き立てる何かが足りない気がする。
Happy Train
「なんかV6っぽい曲」と、V6の曲をろくに知らないクセに思ってしまった。
らいおんハート
ずっとアルバムを聴き、この曲を耳にすると、完成度の高さがよくわかります。
シングルだから、といえばそれで終わりかもしれないけれども、今までのアルバムにもシングルは収録されていて、それでも他の曲との差を大きく感じることは無かった。
しかし、このアルバムの中においては、それを感じてしまった。
曲の奥行き。3次元があります。
歌い手がシングルとは違うんですね。おもしろいなぁ〜。中居君が歌うと「いやぁん、中居君だわっ(はーと)」と、両手の平を胸のあたりであわせてポーズしてしまう私です(笑)。
愛の灯〜君とメリークリスマス〜
映画音楽のサントラにありそうなメロディ。
こういう音符の並びを歌ってしまうのが新鮮です。
総 評
それぞれの曲の中に、ひきよせられる歌詞が必ずあります。
一行だったり、一言だったり。
それを見つけると、曲の存在感が自分の中でぐっとあがります。
1回目に聞いたときのショックといったら無かった。
「これは、なんだ!」と、「008」を初めて聞いたときくらいショックだった。
「お座なり」という言葉が浮かびました。
けれども、何度も聞いていているうちに、だんだんと落ち着いてきました。
だんだんと、心の中の隙間が埋まってきました。
今回はこういうアルバムなのね、と。
しか〜し、
全編通して人間味がかんじられない。
メンバーの歌い混みが感じられない。
メンバーの参加意欲が感じられない(別に、作詞作曲をしろというわけではない)。
ツアー用に「作っておかないとね」という打算的な部分が感じられる。
綺麗な曲がそろっていて、しかもSMAPテイストはあるのに、中途半端な仕上がり具合になっているのはミックスの手抜きか、追求度の不足か。
本人達はこのアルバムに対して、どう思っているのだろうか。
SMAPテイストはどの曲にもあります。
歌詞、メロディー、この世界は、SMAPなんですよ。
「曲」はSMAPなんだ。
けれど、「曲」とSMAP達の一体感が感じられないのが残念。
この両者の距離感が第一印象の「お座なり」につながったのだと思います。
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