Swan  琵琶湖水鳥・湿地センターラムサール条約ラムサール条約を活用しよう第8回締約国会議

ラムサール条約

決議.44:アフリカの開発のための新パートナーシップ

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「湿地:水、生命及び文化」
湿地条約(ラムサール,イラン,1971)
第8回締約国会議
バレンシア,スペイン,2002年11月18-26日


決議.44

アフリカの開発のための新パートナーシップ及びアフリカ地域におけるラムサール条約の実施

1.アフリカにおける持続可能な社会・経済開発のための計画として、2002年にアフリカ連合により「アフリカの開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」が採択されたことを確認し

2.持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)の実施計画の中で、国際社会が、アフリカの持続可能な開発を進めるための地域計画としてNEPADの実施を歓迎し、かつ支持したことを想起し

3.湿地の保全と賢明な利用がNEPADの環境イニシアティブの対象分野に加えられていることを評価し

4.ラムサール条約第8回締約国会議(COP8)に先立つ2002年11月17日、バレンシアにおいて、条約事務局と国連環境計画により、NEPADの環境イニシアティブの下でアフリカの湿地管理戦略を実施するための行動計画の策定に関する作業部会が招集されたことを歓迎し

5.COP8に向けたアフリカ小地域準備会合で、アフリカにおけるラムサール条約の地域的な実施を強化する必要性に関して下された決定に留意し

6.持続可能な開発を達成する手段としての湿地の保全と賢明な利用について、ラムサール条約とNEPADとの目標が一つに収斂したこと、そしてこの両者が互いに補強しあう可能性があることを認識し

締約国会議は、

7.締約国に対して、NEPADの環境イニシアティブによる行動の実施を支援するよう強く要請する

8.アフリカ地域の締約国に対して、ラムサール条約の目標に向かって前進するため、湿地の保全と賢明な利用に対する複数のセクターからのアプローチの必要性に留意しつつ、NEPAD、AMCEN(アフリカ環境大臣会議)、AMCOW(アフリカ水担当大臣会議)を活用するよう強く要請する

9.さらに、締約国に対して、複数の国にまたがる要素を備えたイニシアティブの策定と実施に特別な注意を払うよう、またこの要素が、複数の国にまたがる河川や湖沼の流域、複数の国にまたがる湿地、渡り性の種、技術移転に関するものである場合には特にそうするよう重ねて強く要請する

10.NEPADの開発パートナーに対して、NEPADの目標実現の重要な手段と考えられる本条約の広報・教育・普及啓発の部分も含め、アフリカの締約国による本条約の戦略計画の実施を支援するよう求める

11.ラムサール事務局に対して、アフリカにおいてラムサール条約とNEPADとの実施における協働を進めるよう指示する


ラムサール条約第8回締約国会議の記録 [和訳:『ラムサール条約第8回締約国会議の記録』(環境省 2004)より了解を得て再録,2005年,琵琶湖ラムサール研究会.]
[レイアウト:条約事務局ウェブサイト所載の当該英語ページに従う.]

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