EPISODE 35 「愛憎」

 なんだかさっぱりわかっていないうちに、物語は一つの節目を迎えているもよう。
 古代文字の持つ意味はクウガと敵さんたちの謎に関わっているらしいことはわかるのだけれど…どうも事は穏便には運んでいないらしい。殺戮現場の生々しい情景に、子ども向けにこんなの放送していいのだろうか、と心配してしまう。血染めの文字を見たときの女の人の驚愕の意味が、残念ながら今の私にはわからない。
 人間の恐怖を悦びとし、理不尽な殺戮を求める未確認への怒りが、主人公に我を忘れさせる。怒りに身を任せ力を奮った主人公に、一瞬浮かんだのは何だったのだろう。「クウガ」という存在はもしかしてグロンギたちと大きく違わないのではないだろうか。海辺に立ち尽くす主人公。彼に声をかけることが出来ない刑事さん…。何か自分が物語の大事なポイントに立ち会った、という意識だけは抱いた。

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