関西弁の女の子の過去に何があったのか知らないけれど…未確認の行う「ゲーム」が一般の人々を巻き込み、残された人間にも傷を残しているのだなあ、と思い知らされる。
大事な人の死を功利的にとらえた仲間に対し「殴ってもええよな」という彼女。そんなもん殴ったれ、とか私は思うのだが。主人公は言葉で伝えることをすすめる。きれい事だという彼女に…きれい事の方がいいのだと彼は言うのだよ。拳を使うことの後味の悪さを語るのだよ…!ロングで撮った晩秋の空気の伝わる一枚の絵のような景色が、目の奥に残る。
今回は海上保安庁協力です。色々乗れていいなあ、一条さん(笑)。
さて、思うのだが…。この敵さんのやっている同士討ちって、もしかして巫蠱(ふこ)の術?(…漢字出るかな)
蠱毒(こどく)という言葉をお聞きになったことはおありでしょうか。…私も詳しくは知らないのだけれど、数多くの毒虫やヘビを一つの瓶の中などに閉じ込めて殺し合いをさせ、最後に生き残った一匹を呪詛に使うのだという。死んだ毒虫の怨みが積み重なり増幅され、非常に強い毒と怨念の塊になるのだという。彼らは…グロンギ達は…戦い殺し合い、負の感情で己を塗り固めながらより強くなり、頂点で待つ「ダグバ」と向かい合う資格を得ようとしているのだろうか。