再び向き合う薔薇のひとと一条さん。薔薇のひとの「お前はリントを狩るリントの戦士だろう」という言葉、「狩る」という語がなんとも言えない。
女性を後ろから撃つ一条さんなんて見たくなかったよ。
だめだ、だめだ、だめだ
彼女は最後に何と言ったのだろう。
美しい笑顔を浮かべて。
いやだ、いやだ、いやだ
こんなにあっさりとこのひとを死なせてしまうなんて。
なんで。
ダグバは笑った。
警察の人たちは嬉しそうで。
でも、私は彼女が何を見てきたのか、何を考えているか、もっと知りたかった。
薔薇の女(ひと)は、一条さんに好意を持っていたのではないかと思う。愛と呼べる感情がそこになかったとしても、なんらかの気持ちの交流があったと考えたかった。けど。一条さん側からすれば憎い敵でしかなかったとしたら、悲しい。
五代くんは今度は身内に挨拶で。桜子さんは笑って出迎えた。もう彼も「大丈夫」とは言わなくて。帰れないかもしれないと知っていて、向かう人と、見送る人。
別れの途中で、男に呼ばれて、彼は彼女から離れてしまうんだよね。はは。
TV朝日のHPの感想欄で書かれてたけど、「自分のために」戦う五代くん。みんなの笑顔が「見たい」から。自分に出来るだけの無理をして。周りも、それぞれ出来るだけの無理をしながら支えてきて…。涙がこぼれてきた。
泣くな、泣くな、泣くな。お前のように人の心を思う力のないものに泣く資格なんて無い。
でも、後半ずっとぼろぼろ泣き通しだった。
なぜ、一条さんパトカーじゃなくてバイクなの。ていうか、他の警察の人はどうしたの。
一条さんの防寒服がちょっとダサクて残念な私。まあ、官のお仕着せだからね。
雪の中での、一条さんと五代くんの会話は、まるきり愛の告白だったけれど、そんなことは今はどうでもいい。
そして、五代くんの台詞は、第2話へと回帰する…。DVD見といてよかった。
一条さんは今、見届けるためにそこにいるのだ。加勢するためなどではなく。
向き合うダグバとクウガ。白と黒。敵側が白で、所謂正義の味方が黒という皮肉。
戦いのシーンで、今まで無かった表現に目を吸い寄せられる。殴るたびに激しく飛び散る、真っ赤な血…。二人が変身している姿が映っていたのはわずかな間で、すぐに人間の姿で殴り合う場面が映し出される。実際に変身が解けてしまったのか、それとも本当は変身体で戦っているけれどもイメージとして表現しているのか。そんなことはどっちでもよかった。ただ、子どもたちに…いえ、私も含めて、ヒーローと怪人が戦っている姿は痛みを感じないけれど、戦いは本当は痛みを与え痛みを受ける行為なのだと、伝えようとしているように思われた。殴るときの拳の感触が嫌だといっていた五代くんが、あんなにいっぱい殴って…。あんなに顔をぐしゃぐしゃにして、拳を叩きつけて…。
そこに残ったのは、雪を赤く染めて倒れる二人。
次週の最終回のことなんて、今は考えられない。