EPISODE 47 「決意」

 冒頭シーン、イメージシーン的というか、悪夢の中の情景のようで…でも、実際に起こったことだったんだね。
 「五代!」と呼びかける一条さんの声に、はっとした。本当に自分の目の前で、肩を抱きかかえんばかりに覗き込みながら、気遣ってくれる、暖かい頼もしい優しい声に思えたのだ。
 一条さんの声、私好きかも知れない。

 薔薇のお姉さまの「クウガを倒さないのか」という台詞はゼロ号に向けた言葉だったのね。予告編を見ててっきり、薔薇の姉さまが一条さんに向かって、「この世に暗黒をもたらす存在と等しくなり、人(リント)にあだなす存在となったクウガを、リントの戦士であるお前が倒さないのか」という意味を伝える警告だと思っていたのに。

 物語は嵐の前の静けさといったところでしょうか。五代君、どしゃ降りの中、挨拶回りです。私は勝手に、五代君は古代の戦士の代わりに封印の木乃伊になってラストだ、と思いこんでいるので、今生の別れを交わしているようで見ていて辛かった。そして…不安げな人々に向ける五代君の笑顔が、痛かった。人間滅びるときゃ滅びるさ、とうそぶく中年女にとってはね。保育園の先生のこどもの話も…別の意味で痛かった。結婚したばかりの頃、「環境問題とか地球の未来お先真っ暗だから、かわいそうだからこども生みたくない」なんてふざけたことを冗談交じりに言っていた人間だから、私。

 椿先生と五代君の会話。「……おい!」「………おい!!」と二回突っ込んでしまいました。なんでわざわざ少女達の餌食になるようなネタを振るかな〜。
 などと言いつつ、予告編でバイクを二台並べて停める男達の姿にときめく自分。きっと舞台長野に戻るのね。薔薇のひと、どうなるんだろう。殺されちゃうのかなあ。死んで欲しくない。あの美しいひとに。

 次回のタイトル「空我」に打ちのめされる。凄い。

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