地蔵盆 じぞうぼん
関東地方の方には馴染みがないかもしれませんね。
関西には町の辻々にお地蔵様が祀られています。
信心深い人々の手によって日頃からお水やお花など
お供えがされていますが、この日ばかりはさすがに主役。
立派に飾られ、いつもは見向きもしない子供たちも
神妙な顔つきで手を合わせています。
でも本当はお供えのお菓子が目当てだったりもします。
『数珠繰り』とか『数珠回し』とかいって大きな大きな数珠を
子供たちみんなで持たせて鉦(かね)の音に合わせて
少しずつまわしながら大きな数珠玉が回ってきたときに
拝んだりもします。
最近はそんな地蔵盆は少なくなってきているように思います。
夏休み最後の行事として単なるアトラクションに終わったり
交流祭のような形をとることが多いようです。
地蔵という宗教的行事を嫌う向きもありますが
心の文化的なものは残って欲しいものです。