団栗拾い

douguri


             団栗拾い     どんぐりひろい
            
             小高い丘の辺の径。秋晴れの林の中には木洩れ陽が煌めきます。
             手入れされた雑木林には団栗の実がなる
             「楢」や「櫟」などの落葉広葉樹が茂っています。
             その他にも団栗と呼ばれる実がなるのはブナ科の植物で
             「柏」「樫」「椎」などがあり、お椀型をした「殻斗」を被っています。
             食べられるものもありますが、「食べるとどもりになるよ」などといわ
             れ たものです。アクが強いのでそれを嫌う意味があったのでしょう。
             私たちが公園でよく見かけるのは「櫟」の団栗。
             一つ拾うと、得も言われぬ郷愁が胸いっぱいに広がります。
             どうやら団栗には時間空間を飛び越える力があるようです。
            
            
             (注)「どもり」は差別用語です。現在、人に向かって使用すると
             人権を冒すおそれがありますので注意して下さい。