社会福祉法人 椎の木会

落穂寮要覧

落  穂  寮

案内から

 落穂寮は知的に重いハンディをもつ人たちの児童生活施設として大津市南郷に、昭和25年5月1日に設立しました。以来50年間児童施設として続けてきましたが、平成12年(2000年)4月より成人の更生施設として再出発しました。
日々、生活の場として、また”からだ”づくり、作業訓練に取り組んでいます。

元気な顔

お楽しみ

 4月  お花見遠足
  5月  氏神さま祭り
      開寮記念日
  6月  プール開き
  7月  七夕
      湖畔学舎
  8月  地蔵盆
      納涼祭
  9月  お月見
10 月  運動会
11 月  親子旅行
12 月  クリスマス
 1 月  成人式
 2 月  節分
 3 月  ひな祭り

 

あゆみ

昭和25年(1950)5月 
児童福祉法による知的障害児施設の認可をうけ、近江学園の『桜組」13名と軽度の(職員の助手として)園生1名計14名が、旧料亭を買収し改造 改装した新居での生活が始まる。
昭和27年度(1952)、昭和30年度(1955)、昭和31年度(1956)、昭和33年度(1958)
 に公費補助金2回、共同募金配分金2回をうけ、児童定員50名、成人者棟定員20名の居室並びに付属医務室、静養室、管理・給食・浴室等の整備をすすめる。
昭和45年(1970)5月
 県の障害児対策基本要綱により現在地(滋賀県湖南市東寺2-2-2)に施設の全てを移転。定員80名の施設業務を開始。寮内に石部小学校・甲西中学校の分教室設けられる
昭和52年(1977)4月
 
寮内に県立三雲養護学校落穂教室が設置され、学齢期の寮生が教育をうけることになる
昭和54年(1979)2月
 隣接地に(滋賀県湖南市柑子袋地先)に三雲養護学校が建設され、学籍児童が通学する。
昭和57年(1982)4月
 生活ホーム「椎の木ホーム」が寮内の空き家族舎を利用して設置運営される。
平成2年(1990)4月
 滋賀県高島市杉山地区の空家を買収し、「杉山の家」を設置。年長の寮生4名と職員2名が体験入居し生活を始める。
平成3年(1991)4月
 滋賀県高島市杉山にグループホーム「杉山ホーム」が本法人により設置され、4名の入居者が生活を始める。
平成4年(1992)4月 
 「椎の木ホーム」を」生活ホームから、グループホーム「しいのきホーム」に変更。
平成7年(1995)4月
 本法人が設置運営による知的障害者更生施設「杉山寮」が開設された。
平成12年(2000)4月
 児童施設「落穂寮」から知的障害者更生施設「落穂寮」に変更再出発する。
平成13年(2001)7月
 日本自転車振興会の補助金をいただきマイクロバスを購入
平成15年(2003)2月
 
日本自転車振興会の助成金により職員宿舎(定員12人)建設する。

あしあとから

美術出版社 昭和30年5月10日発行

     子どもらと楽しむ
                              
寮 長 斎 藤 ち か
 
「おちほ」1号
心に溢れる歓びと感謝をもつて「おちほ」に筆を執らせて頂きます。
 落穂寮も去る五月一日で満十三才になり、私も亦満七十五才になり、共々に深い恩寵を味うております。昭和二十五年五月に近江学園児中の所謂「永遠の幼児」の白痴児十四名を率いて学園より程遠からぬところに落穂寮の仕事を創め、当時の終戦子、流転の子、親なき子などの、しかも白痴児という最も不幸な子らと共に毎日の営みが積まれていきました。その子らも今は二十才以上の年令超過児となつております。その後年々新入寮児を迎え、現在は六才の年少児より二十七オ位の年長者迄も合せ七十余名を抱える大世帯になりました。
 落穂寮の日課はまづ朝のラジオ体操から始まります。落穂の丘の運動場のラジオ体操の声に唱和するかのように谷を渡る鶯の鳴く声も聞かれ、子どもらの声も明るく健康そのものです。先生と子どもが一体となつて楽しく愉快な一日がこうして祝福された光景のうちに始められてゆき感謝です。毎朝二階のホールで子ども'の朝礼が行なわれます。その時私は子どもらと顔を合せます、ニコニコとして私を迎えてくれる子どもらの手を握り、「お早よう、お早よう」と話し笑み合うのてす。冬の朝などは、霜やけのできている子の手をさすつておりますと霜やけでない子も、どの子もどの子も手をさし延べて私の顔を見ます。私の胸は熱くなり、この子らの心にあるものがわかり、泣かされます。一日の最初の時間に私は子どもの心の求めを神様から示されているようなきびしさを覚えます。
 十三年間落穂寮での子どもらと同じ毎日をさせて頂きました私は、この子ら良さも、欠陥もよくわかり、勉強させて貰つています。赤ん坊の瞳のような微笑ましい、清らかなまなざしをもつ子どもはそのまま限りなく微笑ましい心をもつています。正直で、無邪気で、疑うことを知らない純真な子どもは神様のようです。汗を流して先生と一緒に作業に精をだす子の姿、好きな絵を描いて、ニユッと笑つている顔、まるで能面のような柔かさ、私はいつも落穂の子を活き神様、活き仏様といつておりま,す。みにくい大人の世界からかけ離れた清々しい尊さを見出します。
 精薄児の知能には限度があります。大人達が無理な要求や期待をもつことは間違いでありましよう。それよりもこの子らのもつているすばらしい、美しい人間形成を守り'たいものです。
 私はこの子らに対する我々大人の心の態度を埴輪作りの老婦人の言葉をかりて、考え味わせて貰います。「ハニワ程自然で素朴な感じをもつているものはありません。すべてを自然に帰してくれるのがハニワではないでしようか、だからそれだけ「力作」を作ろうなどと、自分の中に少しでもリキミがでたら、もう作品はだめですね。なんのこだわりもなくハニワと語り交わし、遊んでいる気持それがハニワを作るときにわいてこないとー」宮崎市本部マサコさん談。
私は子どもらと溶け合つての今日一日の倖せな自然のままの美しい生活を祈りつつ筆を欄きます。

作  品

   落穂寮歌       作 詞  田 村 一 二
                  作 曲  初 田 春 枝

落穂寮の徽章

1、広い畑の あちこちに   3、広い畑の かたすみで
  一つ二つと 落ちてます      一つ二つと 払います
  こぼれて落ちた 落穂です   きれいになった 落穂です
2、広い畑の あちこちを   4、広い畑の かたすみに
  一つ二つと 拾います     一つ二つと 芽生えます
  土にまみれた 落穂です    命をもった 落穂です

日 課 か ら

甲西町との合併で住所が「滋賀県湖南市東寺2丁目2番2号」になりました。

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道 案 内

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天理大学長谷山教授編著作 落穂寮について2 「おちほ」3号 「おちほ」4号
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