おさかな大将流釣法 内湖・池での釣り いろんな釣り

更新日:17/09/16

戻る
トップページへ
 アユ釣りといって皆さんがすぐに思い浮かべるのは友釣りだと思います。しかし琵琶湖に流れ込む川でのアユ釣りはほとんどがコアユ釣りといって、毛鉤やパール針などの疑似餌を使った釣りです。友釣りよりも手軽にできて、小さいアユですが数も出て食べる楽しみも大きい釣りです。一口にコアユ釣りといっても昔ながらの釣り方や、よく釣れるように進化した釣りなどいろいろありますので紹介します。

流しドブ釣り 流れのある川で

 この釣り方は最近流行っている一般的な釣り方です。正式な呼び名がないためドブ釣りから進化したことから「流しドブ釣り」ということにしました。

   

仕掛けの準備

 基本は7〜10本のパール針(白いビーズのついた金または銀の針)のついた仕掛けで、その一番下に寄せ餌カゴまたはカプセルをつけ、一番上に大きめの玉ウキをつけます。
 流れのない場所では寄せ餌カゴの代わりにラセンをつけたり、ラセンを仕掛けの上や真中につけたりしますが、流すときは一般的にこの形が釣りやすいと思います。
 寄せ餌は古くはエビ粉などが使われていましたが、最近一番釣れるのはシラスミンチのようです。シラスミンチは琵琶湖周辺の釣具屋には売っていますが、普通のスーパーマーケットで釜揚げシラスを買ってきてつぶして使うと安い割には一番よく釣れます。
 竿はなんでもいいのですが、長いほうが流しやすいのと、仕掛けが重くなるので軽くて細いカーボンの竿がいいようです。わたしは5.3mのカーボンの渓流竿をよく使います。

   

釣ってみよう

 釣り方は基本的には簡単です。まず少し上流に投げ入れ、下流まで流します。ウキの動きが変わったら釣れているというわけです。
 仕掛けが長いので深みで釣るのが自然に見えますが、実は少し水深があって、流れの強いところが一番釣りやすいです。それはこの釣りのコツが、少しづつ仕掛けが下流に流れていくことにあるからです。深みで流さずに仕掛けを同じ場所に置いたままやっている人をよく見かけますが、極端にアユの食いがいいときや、波があって仕掛けに動きが出るとき以外は釣果は上がっていないと思います。針に動きが出ることと、カゴが動いて餌が流れ出すことと、餌が流れるルートに仕掛けがある状態になっていることが釣果を上げるポイントなのです。

 釣り方としてはこれだけなのですが、簡単な割には奥が深く、場所やコアユの動きに応じて釣り方を換えます。
 1匹かかるとウキの動きでわかりますが、たくさん釣れているときは下流まで流して一度にたくさん釣れるのを待ちます。少ししか釣れていないときは1匹ごとに上げてまた上流から流し、寄せ餌を頻繁に追加して魚を寄せる釣り方になります。深みで釣るときには、波が高いときは仕掛けをじっとさせていても仕掛けに動きが出るのでそのままじっとさせて釣るのもいいでしょう。
 仕掛けが長いので深いところでしか釣れないように見えますが、極端に浅いところなどでもなれれば釣ることができます。天気がよくて暖かい日などはアユが浅瀬に出ていることが多いので浅いところで釣れるぐらいうまくなればほかの人よりたくさんの釣果が期待できるでしょう。
 この釣りの一番良いところは、「釣れ始めたら、だれでも、何匹でもつれる」というところでしょう。


毛鉤流し釣り 流れのある浅瀬で

 これは昔からある伝統的な釣り方です。最近でも、朝夕や、大物ねらいに使います。水面を流れる毛鉤をコアユがジャンプして追いかけたり、食いついた瞬間のアタリがはっきりしているので釣り味としては流しドブ釣りよりもおもしろい釣りです。琵琶湖以外でも早い時期のアユつりは毛鉤を使った釣り方をするところもあります。

   

仕掛けの準備

 基本は5〜7本のアユ毛鉤(アユ専用の毛鉤で数百種類あるといわれています。)のついた仕掛けで、その一番上に瀬ウキをつけます。
 仕掛けは琵琶湖周辺の昔からある釣具屋さんならセットになっているものを売っていますし、毛鉤だけでもたくさんの種類を選べるように棚に並べてあると思います。
 昔から毛鉤選びは奥が深く、どの針が一番よく釣れるかは天気や水の状況などによって変化するといわれていますし、実際にそうだと思います。よく釣れる針を覚えておいて、その針を予備として買っておき、市販のセットの針がとれたら付け替えるというのもおもしろいと思います。
 竿は常に動かすことと、振込みにテクニックが必要になるため、軽くて長いものがいいです。わたしは5.3mのカーボンの渓流竿をよく使います。

   

釣ってみよう

 釣り方は少しテクニックが必要です。基本的には川の対岸に向かって仕掛けを振り込み、毛鉤が水面に筋をつけるようにこちらの岸の下流まで扇形に流します。
 アユがジャンプして毛鉤を追うのがわかります。食いつけば竿にぐぐっとアタリがくるのであげてみましょう。
 流す場所によってアユの大きさが違うのがわかりますし、大きいアユを釣る楽しみがあります。なにより手元にアタリがくるので、流しドブ釣りよりもおもしろい釣りです。時にはオイカワ、ウグイ、アブラハヤ、アマゴなどが釣れるときもあります。
 朝夕の薄暗い時間や、曇りの日など、浅瀬や小さな落ち込みの周りなどで釣ると釣果が上がると思います。


その他の釣り

 代表的なコアユ釣りは以上ですが、その他に、餌釣り、しばき釣り、オランダ釣り、ちんちん釣りなどさまざまな釣り方があります。しかし今のところ川の中流でのコアユ釣りは釣果とおもしろさから上にあげた釣り方が主流だと思います。
 コアユ釣りは毎年釣り方が変わっていきます。進化しつづける釣りなのかもしれません。皆さんもおもしろい釣り方がありましたらおさかな大将までお知らせください。


トップページへ