臨床医学とは

臨床医学とは何か


医学とは、臨床医学とは何か?

20年程前から医師が余ってきています。医師になっても就職や開業が思うにまかせないようになって来ました。石を投げれば医師に当たる、そんな時代になったと思います。今、謙虚に医学とは何か、臨床医学とは何か、考え直してみました。


  1. 医学とは何か

    医学とは病気を治す学問として、有史以来人間に関わって来ました。医師は古くは天文や暦に通ずる占師であったり、巫女であったりしました。
    現在、6年制の医学部に入ると、最初の2年間は医学進学過程といって、医学を始めるに当たっての語学や化学など一般教養の為の学問を勉強します。次の2年間で基礎医学を、最後の2年間で臨床医学を学び、国家試験を受けて、合格すると始めて医師になれます。

    1. 基礎医学とは何か

      基礎医学とは、解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、病理組織学、細菌学、公衆衛生学、寄生虫学など、主に人間の仕組や病気についての学問です。臨床の元になる学問です。

    2. 臨床医学とは何か

    臨床医学とは、内科学、外科学、耳鼻咽喉科学、眼科学、小児科学、整形外科学、泌尿器科学、皮膚科学、精神科学、形成外科学など人間の病気についての学問です。実際に外来に来た患者を既往歴、家族歴、主訴、症状などを問診した後、患者の現症を診察し、諸検査を加えて診断します。診断の後、治療して全治させます。

  2. 診療科名とは?

      歯科以外なら医師免許証があれば何を標榜しても構いませんが、診療科名は医療法第5章70条に規定されています。医業については以下の通りです。
      内科、精神科(又は神経内科)、呼吸器科、消化器科(又は胃腸科)、循環器科、小児科、外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、心臓血管外科、小児外科、皮膚泌尿器科(又は皮膚科、泌尿器科)、性病科、肛門科、産婦人科(又は産科、婦人科)、眼科、耳鼻咽喉科、気管食道科、放射線科、アレルギー科、心療内科、リハビリテーション科。

    1. 医局とは?

        6年間の医学部の学問を収め、医師国家試験に通っても、すぐに開業はできません。医師国家試験が通って始めて患者さんを診ることが出来るからです。普通は国家試験に通った後、大学附属病院や大きな総合病院の自分がやりたい科へ入局して、10年程の修練を経てから開業したり、病院に勤めたりします。

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