壱良 勝の「馬名研究ファイル」−−−2.
その他何となく面白い馬名一覧
・マンテンパパ
NHKで昔三波伸介がやっていた「満点パパ」という番組から。有名人の子供が出演して「ウチのパパはねェ...」ってな感じで家庭生活を語るもの。しかしあのオークス馬テンモンの子供がこんな珍名馬とは..。ちなみに今年の3歳馬でコイツと同名の馬が登録してきた(しっかりペーパーオーナーになっちゃった僕)が、こちらは持ち込み馬の仔で先代マンテンパパとは縁もゆかりもない。なお、同名馬の登録は先代の登録抹消後5年を経過すれば可能になることも付け加えておこう。
・ノボルダケ
どこへ登るの?それともそんな名前の山(ノボル岳)でもあるの?さだまさしさんの歌(飛梅)の中で「登り詰めたら後は下るしかない」と言ってるのに..。
・サンカンオー
やっぱ三冠王なワケ?でもコイツ実際は福島記念12着なんて成績で思いっきり名前負けしてた。あっ!もしかしたら「惨寒王」だったのかも?
・カゴシマクン
ウチの近所に鹿児島さんというお宅があるが、そこの家の前を通る度にこの馬の名前を思い出す。多分何のことはない九州産馬だったのだろう。
・スリーファイブ
平成5年5月5日に生まれたのでスリーファイブだと!安直といえば安直だが、それを言うならトリプルファイブぢゃないのかえ?
・ココロ
文豪夏目漱石の小説か?それとも五木ひろしさんの歌か?まさかと思うが「となりの〜」(←大ボケ)。ボッチャンという馬が別にいたことから考えると、おそらくは前者であろう。なお、アイアムキャットとかサンシローとかグビジンソウというのは知らない。
・ビビデバビデブー
サラガドゥーラ・メンティカブーラってヤツ?で、魔法使いはゴールドメージ(御陵特別3着)なの?
どーでもいーけど、うちのPCでビビデバビデブーをそのまま変換させたら「美々出刃ビデぶー」になっちゃった(爆)
・ユメイロノユメ
なんかヘンよこれ。水色の水とか肌色の肌とか小豆色の小豆って言ってるようなもんじゃん。では夢色ってどんな色なの?「夢一色」はさだまさしさんの歌だけど。
・リュウドラゴン
馬主の冠号「リュウ」+ドラゴン。一見おかしくないが、でもモロ重ね言葉だよね。これだったらトラタイガーとかイヌドッグとかイルカドルフィンとかがいてもよさそうなもの。馬主の冠号ってんだったらグリーンミドリとかグラスソウゲンとかエアクウキはどうだ(いないって!)。
・ヤツテラハノシ
何が何だか理解できない名前。こんな名前を付けるヤツはどんなヤツだ!と馬主の名前を見ると「篠原哲也」さん。逆から読んだだけやないけ!!
・チュウゲン
やっぱり7月頃に激走するのかと思いきや、11月末に激走して万馬券。これならチュウゲンやなくてセイボやんけ!
・アタランテー
「当たらんて〜!」か?ファンをなめてるな!(笑)でも、もしアタルヨーだったら余計に買いたくなくなるかも。
・ヤマノテッペン
山のてっぺんには何が咲いてるの?ヤマノスミレやヤマノタンポポやヤマノシラギクが咲いてるのだろうか?どーでもいいけど、「てっぺん」って漢字で「天辺」って書くって知ってた?
・ウグイスジョウ
やっぱりイイ声で鳴いたんだろうか?にしても甲子園球場じゃないんだから。
・マルル
これも意味不明。◯ルか?マルサは家具屋だしマルホは医薬品だしマルヨはパン屋だけど(一部滋賀ローカルネタ)。なんしか(←これも関西弁か)京都の最終レースでマルミラクルの2着に来て万馬券を出したので覚えている。
・オレノデバン
どうやらなかなかこの馬には出番は回ってこなかったようだ。
・オレニマカセロ
・ハダシノメガミ
イソノルーブルの別名ではありませんので、念のため。どうやらこの馬は蹄鉄を付けないようだ。「爪不安で休養」が心配(笑)。
・カイドウユキオウ
ウチの会社の社員の方のみ笑って下さい。2枠に入れば鉄板です。別名「おりこう馬」。ヤマテツゲンスイやミズノサーパスを越えたか?
歴代の名馬たち
昔のクラシックホースの名前などを見ていると、日本的な名前が多いのに気付く。トサミドリやクリノハナ、クモハタやチトセオー(サクラは付かないヤツ)、トキツカゼ(相撲の親方か?)とかメイズイ、コダマにシンザンだってみごとな日本語だ。しかし最近ではいわゆる横文字の名前が大半を占めているようだ。それも英語では飽きたらず、ポレール(フランス語)やプリモディーネ(イタリア語)、ローゼンカバリー(ドイツ語)、エルコンドルパサー(スペイン語)などがそうだ。
しかしながら、海外の種牡馬なんぞをカタカナ書きにすると何とも異様な雰囲気になる場合がある。例えばアホヌーラ(アホなトンヌラ王子みたい)とかは思いっきりマヌケな名前になるし、ナンタラー(エブロスの母母父)は「あの、ホラ、何たらって言う」みたいな感じだし、バゴバゴ(ダンシングブレーヴの母母父)もみょーな名前だし、コタシャーンの母父エロキューショニスト(エロ急所ニスト、あーやだやだ!)なんてスケベェな名前に思えてしまう。こうしてカタカナ書きするから勘違いの元になる。
ランニングフリーの父としてお馴染みのサーペンフロは、ほとんどの人がサーペン=フロだと思っているらしく、障害で活躍したマルブツサーペンやダービー3着のサーペンアップなどサーペンフロ産駒はサーペンで切られていても違和感はない。しかし、実はサー=ペンフロ(Sir
Penfllo すなはちペンフロ卿の意)なのであった。
かつて、父ビショップボブ母モミジプリティの間に生まれた馬がモミジプボブと名付けられた。実に6文字中5文字が破裂音というアナウンサー泣かせの馬であったが、ビショップボブはBishop
Bobすなはちボブ司教という意味だからビショッとプボブで切るのはどう考えてもおかしい気がする。同様にウエスタンゴットンという馬がいたが、コイツの父はオールフォゴットン(All
Forgotten)だからこれもヘンなところで切ってしまっているわけだ。
せめて英語ぐらい勉強しといてほしいんですけど、我々競馬オタクにとってはこういう馬がいてくれる方がオモシロいので、やっぱり勉強しなくていいっす(笑)。