壱良 勝の「馬名研究ファイル」−−−2.

 
  

その他何となく面白い馬名一覧

マンテンパパ ノボルダケ サンカンオー カゴシマクン スリーファイブ ココロ ビビデバビデブー ユメイロノユメ リュウドラゴン ヤツテラハノシ チュウゲン アタランテー ヤマノテッペン ウグイスジョウ マルル オレノデバン オレニマカセロ ハダシノメガミ カイドウユキオウ

 

歴代の名馬たち

 昔のクラシックホースの名前などを見ていると、日本的な名前が多いのに気付く。トサミドリクリノハナクモハタチトセオー(サクラは付かないヤツ)、トキツカゼ(相撲の親方か?)とかメイズイコダマシンザンだってみごとな日本語だ。しかし最近ではいわゆる横文字の名前が大半を占めているようだ。それも英語では飽きたらず、ポレール(フランス語)やプリモディーネ(イタリア語)、ローゼンカバリー(ドイツ語)、エルコンドルパサー(スペイン語)などがそうだ。

 しかしながら、海外の種牡馬なんぞをカタカナ書きにすると何とも異様な雰囲気になる場合がある。例えばアホヌーラ(アホなトンヌラ王子みたい)とかは思いっきりマヌケな名前になるし、ナンタラー(エブロスの母母父)は「あの、ホラ、何たらって言う」みたいな感じだし、バゴバゴ(ダンシングブレーヴの母母父)もみょーな名前だし、コタシャーンの母父エロキューショニスト(エロ急所ニスト、あーやだやだ!)なんてスケベェな名前に思えてしまう。こうしてカタカナ書きするから勘違いの元になる。
 ランニングフリーの父としてお馴染みのサーペンフロは、ほとんどの人がサーペン=フロだと思っているらしく、障害で活躍したマルブツサーペンやダービー3着のサーペンアップなどサーペンフロ産駒はサーペンで切られていても違和感はない。しかし、実はサー=ペンフロ(Sir Penfllo すなはちペンフロ卿の意)なのであった。
 かつて、父ビショップボブ母モミジプリティの間に生まれた馬がモミジプボブと名付けられた。実に6文字中5文字が破裂音というアナウンサー泣かせの馬であったが、ビショップボブはBishop Bobすなはちボブ司教という意味だからビショッとプボブで切るのはどう考えてもおかしい気がする。同様にウエスタンゴットンという馬がいたが、コイツの父はオールフォゴットン(All Forgotten)だからこれもヘンなところで切ってしまっているわけだ。
 せめて英語ぐらい勉強しといてほしいんですけど、我々競馬オタクにとってはこういう馬がいてくれる方がオモシロいので、やっぱり勉強しなくていいっす(笑)。