役不足
「次回の同窓会の幹事、お前がやってくれよ」「今年度の職場委員に君を推薦するよ」「自治会の体協委員してもらえます?」こ〜んなことをお願いされて、本心では「そんな役目うざったいや!」と思っていても、いちおう遠慮したつもりで「私では役不足ですから」なんて言って断ったことは無いですか?もしあるとしたら、あなたはその相手に対して「そんな役目うざったいや!」とストレートに伝えてしまってますです。ハイ。
なぜなら「役不足」というのは『己の技量>任された役目』ってことで、役の方が不足しているときに使われる言葉だからである。したがって、役目を頼む側が「あなたには役不足かと存じますが、引き受けてもらえますか?」というふうに使うのが本当なのだ。
それでは、今回のように頼まれた役目をやんわりと断るときにはどう言えばいいか?
それは簡単。「私では役者不足ですから」と言えばいい。これなら『己の技量<任された役目』だから、決して失礼な言い回しではない。たった1文字を加えるだけで、日本語とはかくも劇的に変わるものである。
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