てる爺の つれづれ日記(2021年10月) No.204
■ かくれ里の宿で寛ぎました
10月に入って緊急事態宣言が解除されたので外泊しました。
琵琶湖の北にある木之本ICから10数キロも山を分け入った小さな村の中です。茅葺の
家で、創建は270年以上前という古民家でした。宿泊は母屋の奥に建てられた別棟でし
た。
ご主人が丹精込めた自然栽培米のご飯と、女将が自ら摘んだ山菜や、川魚、鹿肉、近江
牛などをあしらった郷土料理を堪能しました。女将の上手な調理と盛り付けに加えて、行
き届いた気配りと美人の笑顔!に満足しました。
←母屋
↓宿泊棟
←母屋の内部(宿のHPから)
↓料理の例(宿のHPから)
■ 余呉湖を訪ねました
琵琶湖の北に余呉湖という小さな湖があります。
かつて羽柴秀吉と柴田勝家が争った賤ヶ岳から見下ろせる余呉湖は、鏡湖と呼ばれるほど
湖面が穏やかです。冬はワカサギ釣りで賑わう湖で、私も何回か通ったことがあります。
ひとつ気になっていることがあったので訪ねてみました。
湖の傍らに「天女の衣掛け柳」と呼ばれている柳の大木が立っていました。天女が水浴を
するときに脱いだ衣を掛けたという伝説が残っている柳です。その柳が大雪や台風で被害
を受けたというニュースを聞いたままになっていました。古い写真を繰ってみると、冬景
色が見つかりました。
←天女の衣掛柳(2003年12月)
↓(2006年1月)
左上の写真は2003年の冬にワカサギ釣りに来た時に撮影したもので、大きく枝を広
げた柳の木は健在でした。右上の写真は2006年冬に撮影したもので、確か大雪のため
に枝の一部が折れた状態です。
今回15年振りに来てみると、左下写真のようにかつての面影がなくなっていました。
せめてもの救いは、根が残っており、若木が成長しつつあることでした。
ワカサギの釣り場へ行ってみると、右下写真ののような天女像が設置されていました。
←天女の衣掛柳(現在:2021年10月)
↓天女の像(現在:2021年10月)
■ ビワイチにようこそ
琵琶湖は一周約200Kmで、湖岸沿いの道路を走って一周できます。
自転車で琵琶湖を一周することをビワイチと呼び、滋賀県はビワイチへの参加を推奨して
います。ビワイチの概要は こちら をご覧ください。
ビワイチを支援する取り組みの一つとして、サイクルスタンドの整備を進めています。
長距離をママチャリで走るのは無理なので、ロードバイクかクロスバイク(初心者向け)
を使うことになりますが、ママチャリのようなスタンドが付いていません。そのため、休
憩や買い物などのときに駐輪し易いスタンドを道の駅やコンビニなどに設けています。
駐輪するときは、スタンドの金属製パイプにサドルを引っ掛けて自転車を水兵に浮かせ
ることができ、地面に倒さなくてすみます。
←コンビニに設けられたスタンド
↓
■ ちよにやちよに 愛の歌
心の安らぐきれいな絵本をみつけました。
「愛のうた きみがよの旅」という絵本です。今から1100年以上も前の平安時代前期
に編纂された古今和歌集に、次の歌が収められていました。
わがきみは ちよにやちよに さざれいしの
いわほとなりて こけのむすまで
わがきみ とは愛する人を呼ぶときの言葉で、さまざまなお祝いの席で歌われた人気の
歌だったようです。この歌は古今和歌集からおよそ100年後、和漢朗詠集に少しだけ手
を加えられて次のように登場し、愛され続けてきたそうです。
君が代は 千代に八千代に さざれ石の
いわほとなりて こけのむすまで
←絵本の表紙
↓内容の例
この絵本は、今では日本の国歌とされている「君が代」が大事な人の幸せを願う愛の歌
であることを紹介するため、企画されたようです。女流日本画家のきれいな絵で飾られて
います。文章には英語の対訳がついています。
この絵本は、寄付本プロジェクトとして小学校、図書館、児童養護施設、駐日外国公館、
外国の日本人学校などへの寄贈が順次進められています。
プロジェクトの内容や企画をした白駒妃登美さんのメッセージなどは、こちらをクリッ
クしてご覧ください。 アマゾンの こちら からも購入できます。
なお、君が代の歌は滋賀県が発祥の地だという民話が残っていますので、ご興味のある
方は私の拙文もご笑読ください。 ⇒ さざれ石
■ 季節の花
今年はようやくコスモスが少しだけ咲きました。
←書斎の前のコスモス
↓線香花火?
(2021−10−31)
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