てる爺の つれづれ日記(2023年02月) No.220  前橋市をご存じですか?   前橋市は群馬県の県庁所在地です。 そのことはご存知だったとしても、前橋市の歴史まで通じておられる方は少ないでしょう。 実は、私の実家は赤城山の麓にあり、平成の市町村合併で前橋市になりましたが、前橋市 の古い歴史については余り知りませんでした。  2月にNHKで放映された「ブラタモリ」を観て、そうだったのか!とガッテンしたこ とがありましたのでご紹介させてただきます。 s-20230213_141834.jpg ←つる舞う形の群馬県   ↓群馬県庁と赤城山   s-20230213_142225.jpg   私がまず驚いたのは、前橋にはお城があったことです。 前橋には室町時代から城が築かれましたが、江戸時代になると徳川家康が「汝に関東の華 をとらせる」と言って酒井重忠を城主として送り込んだそうです。 前橋は関東の要衝の地であることと、平城ながら利根川に面しているので攻め落としにく いためだったようです。  しかし坂東太郎と呼ばれた利根川の氾濫により、前橋城は明和6年(1769年)に破 却されたそうです。 s-20230226-1.jpg ←明治の県庁(復元された前橋城本丸)   ↓昭和の県庁  s-20230226-2.jpg  明治になると、前橋は日本の華の地位を得ます。 岩倉具視は前橋を「日本の華」と賞賛したそうです。絹の生糸や織物の輸出が明治政府を 支える重要産業になり、前橋が横浜から輸出するための集積地として発展したためです。  昭和の戦後に作られた上毛カルタには、「県都前橋いとのまち」と詠まれています。  時代をずっと遡ると、今から2万7千年前に、浅間山の大噴火で流れ出た土石流により、 前橋は埋め尽くされたそうです。この時に運ばれた大きな岩石が前橋市内に残っています。  (今回の「ブラタモリ」は、私が群馬で生活していた時代(60年以上前)に放映して   ほしかったなぁ!)   なお、群馬県庁舎は県庁としては日本一高い33階建てで、私は32階のレストランで 2回ランチを楽しんだことがあります。素晴らしい眺望と美味しい食事を楽しめますので、 前橋に行く機会がありましたらお寄りくださいませ。  滋賀県に高専(高等専門学校)が開設されます  滋賀県で最初の高専が2027度に開設される予定です。 場所は我が家から近い(JR野洲駅から1Km余りの)所で、野洲川北流跡です。  かつての野洲川は曲がりくねった典型的な天井川でしたが、野洲市から琵琶湖までの直 線で7Kmにわたり、川幅400m、地面から数m掘り下げるという大工事で改修されま した。改修前の野洲川は北流と南流に分かれていましたが、高専の設置予定地には北流跡 地の一部が含まれています。  ここでひとつの問題が浮かび上がりました。 地元の有志が北流跡地の一部に手を入れ、子供たちが走り回れる「自然の森」を整備した のです。夏には昆虫などの観察も出来ます。市外から遊びにくる人も多いようです。 s-20230227_113434.jpg ←走り回れる原っぱ   ↓ミニ三上山(近江富士)  s-20230227_113543.jpg s-20230227_113808.jpg ←手作りの遊戯施設    ↓   s-20230227_113841.jpg  この場所の整備に関わっている知人は、高専の施設が「自然の森」を破壊しないよう、 野洲市長と滋賀県知事宛に署名簿を付けた要望書を提出しました。私は知事への手紙を 書きました。  ご参考:ご興味のある方はこちらもご覧ください ⇒ 消えゆく天井川                            (2023−02−28)   ------------------------------------------------------------------                日記メニューへ   トップページへ