カナンの開拓者研究 
英語版のカタンシリーズとしてカナンの開拓者を入手しましたのでこれに
ついてもちょっと書いてみようとおもいます。マップの掲載は控えておき
ますので個人でお持ちの方はそのマップをみながら読んでみてくださいね。
まずルールについてですがマップが大きくなって(固定マップ)勝利条件
が12ポイントになるほか、泥・鉄で寺院に石材をおくことができます。
(寺院に接する開拓地/都市をもつかそれらをもつプレイヤーに交易路を
つなげ資源1枚を上納する必要があります)。石材自体は生産力を全くふ
やしませんが石材王(王の祝福というらしい^^)で2ポイントのボーナ
スになります。
あと発展カードの中身がすこし違っています。
騎士に相当する司祭カードが20枚、1ポイントが4枚その他のイベント
カードが11枚となっています。イベントカードは通常のように2枚ずつ
でなくだぶっているのは1種類だけなので10種類におよびます。
内容的にはけっこうあたりはずれが大きい気がします。
石材のシステムなど歴史シナリオTのクフ王と同じですが資源の偏りがな
いため全員が5色とれるようなマップになっています。みょうな駆け引き
やジレンマを楽しむって感じではなく、みんなでガンガン生産してガンガ
ン建てようぜみたいな感じで少し大味なところはアメリカカタンらしいな
というのが正直な感想ですがマップ自体のバランス的はけっこう練られて
いるとおもいます。
まずタイルの総数ですが泥木羊麦鉄が各7枚と金タイルが1枚。あと港は
各専門港1と一般港2になっています。それぞれの専門港は鉄港以外はそ
の材料のいい産地と接しているのでかなり使えます。
数字の配分は
 泥 3・6・6・8・8・9・11 合計生産力=28
 木 5・5・6・8・10・10・10      =27
 羊 3・4・4・8・9・9・9      =25
 麦 3・4・5・5・9・10・12      =21
 鉄 2・3・5・9・11・11・11      =17
 金 10                  = 3
合計の生産力は121になります。通常のカタンの合計生産力が58です
からかなりいい場所がたくさんあるわけですが湖みたいになってて真中が
ぬけてたりして最も生産力の高い場所が8・9・10が1ヶ所、次が組み合
わせのよい5・9・10(麦鉄麦)が1ヶ所であと4・8・10や3・6・9
レベルの場所はかなりあります。
いちおう各資源の生産力は鉄のみややレアで有力な産地は5と9が1ヶ所
ずつになります。ただ専門港がかなり使えるので鉄がなくて都市がたたな
いということはありませんが59の鉄を直接とるのか港で鉄をつくるのか
方針は必要です。10の金も鉄とおもってもいいかもしれません。
あと鉄がレアな分泥木はかなりいい目で産出します。とくに6と8でそれ
ぞれ道セットで産出しますのでかなり開拓地の展開ははやくなりそうです。
カードについては1点カードが4枚ということと全体の枚数がおおいので
ひきあがりに関してはちょっと薄いですが有効なカードも多いので中盤で
引く分には問題ないでしょう。
最後に石材王(王の祝福)ですが石材は置いてもさらなる生産に全く寄与
しませんから中盤まではバースト対策の手札調整以外はほとんどおかれる
ことはなく、10点付近になったプレイヤーが最後に石材王をとってあが
りを狙うケースがほとんどとおもわれます。
→初期配置および展開