4年音楽鑑賞<知的な発問シリーズ> 1 
   
<トランペットふきの休日>(L・アンダーソン作曲)  トランペットの数を数えさせる

 
 4年音楽の鑑賞曲に<トランペットふきの休日>(L・アンダーソン作曲)がある。
 教科書では、3人のトランペッターが吹いている写真があり、猫の吹き出しで「トランペットが大活躍するよ」と書かれているだけである。
 運動会などで、よく聴かれる曲なので、子どもたちも聴けば知っている。
 
 そこで、次のように鑑賞の授業を進めた。

指示1 教科書P37をあけなさい。
説明1 「トランペットふきの休日」を、今日は聴きます。
指示2 ワークの後ろを出しなさい。1枚めくります。
説明2 いろんな楽器の写真があります。
指示3 もう1枚めくります。
説明3 鑑賞のページがあります。そこに書きます。
 
というふうにして、まず、鑑賞ノートを書く準備をさせる。

指示4 「聴いた日」、1月21日、金曜日、書きなさい。
     続けて、曲名、「トランペットふきの休日」、作曲者、「アンダソン」を書きます。
説明4 まあ、普通、「アンダーソン」といいます。正式な名前は、「ルロイ・アンダーソン」です。
 
 ここは、教科書を写せばいいので、ゆっくりせず、先に進める。

指示5 「演奏の形」は、一応、全体としてはオーケストラの曲ですので、オーケストラ、トランペットが活躍しますから、(トランペット)と書きなさい。
説明5 では、聴きます。
 
 まだ、書いている者はいたが、CDをかけた。
 1回聴き終わったところで尋ねた。

発問1 活躍していたトランペット、何本あると思いますか? 聴き取れた人いますか?
 
 すると、1人だけが手を挙げた。
 そして、「3つ」と答えた。答えた単位はちがうが、正解だった。

説明6 正解です! すごいですねえ。最初は分かりにくいのですが、2番目くらいかな、「パー」「パー」「パー」と3本のトランペットが順番に出てくるところがあるんですよ。
指示6 ちょっと注意して、2回目聴きなさい。
 
と言って、最初からかけ直した。
 そして、3本のトランペットが順番に出てくるところで、「ここです!」というと、「わかった!」「ほんとや!」と言っていた。
 その後、参考曲として、「トランペットふきの子守歌」を聴かせた。そのときも「トランペットいくつやろ?」と子どもたちは言っていた。知的に聴いていたと思う。
 あとは、「いくつ」ではなく、「何本」と言わせるようにすることである。

鑑賞のマナーを教えるエピソードへ    4年生音楽の授業実践のトップページへ     TOSSランドトップメニューへ

Copyright (c)2005 TOSS Atsushi Hirata All Rights Reserved.
TOSS(登録商標第4324345号),インターネットランド(登録商標第4468327号)
このサイトおよびすべての登録コンテンツは著作権フリーではありません。
なお、このサイトはインターネットランドの一部です。リンクについてもご遠慮下さい。