■かまいたちの夜リレー小説篇とは

ゲーム「かまいたちの夜」に登場する人物で、ペンションシュプールでの出来事をリレー小説にしてみようという企画です。

 

「かまいたちの夜リレー小説篇」 ログ

 
  コッ  コッ  コッ  コッ  コッ  コッ
しばらく古時計の音が部屋中に響くと、真理はその沈黙を破った。
「・・・それだけじゃ無いわ。わざわざ重い鉄アレイを持って行かなくても、近くにあった花瓶でも充分に殺せたはずだわ。何故、犯人は持って行く必要があったのかしら?」
  真理の言葉に、みんな首をかしげている。何故なんだ・・・
「もしかして・・・犯人は二人いる?」
「えっ?」
僕の言葉に驚いたのか、みんな一斉にこちらを向いた。
「まず、一人目の犯人がみどりさんを絞殺した。その後、もう一人の犯人がやってくる。寝ているみどりさんを発見。まさか死んでいると思わないから、用意した鉄アレイで殴る。計画的な犯行だから、凶器の鉄アレイを持って行った。」
  「だけど、鉄アレイじゃなくても良かったんじゃない」                        真理が言う。                                         「だって近くにあった物で殴っちゃえばいいじゃないか」                      「そんないいかげんな理由なの」                                  真理がまた言う
  とたんに殺気がした「なんだ」「どうしたん」真理が大阪弁になっているそんなことは、おいといて「何か殺気がしたんだよね」「気のせいでしょ」真理が言うとうり気のせいなのかもしれないだけど次の一秒後その気は、吹き飛んだ「キャー」亜希ちゃんが叫ぶ、隣をよく見ると可奈子ちゃんの首が取れている「推理の途中に?」僕の頭は気が動転していた。
  「やめて!!」
その叫び声で僕は初めて気づいた。
なぜか、目の前には今日子さんを人質にしている【美樹本】がいたのだった。
今日子さんは美樹本の手を振り解こうともがいている。
「おとなしくしろ…殺されたいのか?」
美樹本は持っているナイフを今日子さんの咽元へ、
「やめろぉぉー!!!」
その言葉と同時に小林さんが美樹本に向かっていった。
  小林さんの体は、美樹本にぶつかっただがその瞬間小林さんは、倒れこんだ              「小林さん?」小林さんは、美樹本の持っていたナイフに刺さっていた。「ふっ馬鹿な人間だハッハハー」「美樹本ぉーー」僕の怒りは、頂点に達した。
  「うおおお!」
僕は頭に血が上り、美樹本に向かっていった。
「透!」
真理の悲鳴が聞こえた…
僕のお腹が、ぱっくりと、かまいたちに切られたように、開いていた…
薄れ行く意識の中で…泣きながら美樹本に向かっていく真理が見えた…
ごめん、真理…君を残して…僕は…


(終わり)