■かまいたちの夜リレー小説篇とは

ゲーム「かまいたちの夜」に登場する人物で、ペンションシュプールでの出来事をリレー小説にしてみようという企画です。

 

「かまいたちの夜リレー小説篇」 ログ

  僕は・・・・あの言葉を言わなくてはならないのか?
  「8時だよ!全員集合!」
「なにいってるのよこんな時に!」
真理に怒られた
  その時!
僕は見てしまったのだ・・・。
真理の目が、一瞬血の赤一色に光っていた。
  どうしたの
  「いや、なんでもない。」
僕は考えていた。あの残酷な目の本当の意味を・・・・・・・・・・
  赤い目・・以前もその目をどこかで見たような気がしていた。
そう、去年のあの事件のとき、確かに真理はあの目をしていた。

俊夫さんが田中に鉄アレイで殴られた、そのことを聞いたとき

やはり真理は今と同じような眼をしていた。
赤く、憎しみを帯びた瞳。まるでこの世のものとは思えない瞳。

「どうしたの、透?」
いつもと何も変わらない表情で真理が僕を見る。
そうだ、気のせいだ。真理があんな目をしている訳がない。
「・・いや、なんにもないよ、なんにも。」
僕は真理の目を見ながらそう言った。
そう、なんでもないんだ、なんでも・・・・

気持ちを落ち着かせるためにほかの人に気づかれないよう、
しかし、深く深呼吸をした。
どうかしている、真理を、僕の命にも代えがたい真理を
少しでも疑うなんて・・・・
  僕は馬鹿だ
「透いったいどうしたの」
「なんでもないんだ」
「おかしいな透ふふっ」
やっぱり僕が馬鹿だった疑うなんて
  しかし・・・・そう、透は気づいてしまった。
「おかしいな透ふふっ」
そう、その言葉の続きは・・・・
「おかしいな透ふふっ私が犯人なのに気づかないなんて・・・」
真理!
「どうしたの透?」

  ・・・・今・・・・何って言った?
  「もう!なによ、透ったら! いきなりつまんない冗談なんか言い出したり、私の顔をマジマジ見たりして」
「真理、今から僕が言う事を聞いて欲しいんだ」
  「何?」
僕は勇気をふりしぼった。
「僕と・・・・ぼ・・・僕と・・・・
エッチ・・・しない?」
  「だめよ、私したことないのよ。」
真理は顔赤くして去っていった。
僕の後ろには死んだはずのあの人が
  けつをだしながらふんばってた
  ぼくは、なんともいえない恐怖におそわれ、はいつくばりながらその場たちさった
  「真理ごめん僕がわるかった」僕は、泣きながら言った。 
「なに泣いてるの」
  僕はそっと目を開けてみた
「ま・・・・真理・・」
真理は全裸でそこに立っていた。
「・・・エッチ・・・するんでしょ?」
僕は自分の目が信じられなかった。
  ぼくは、目をこすると、それは真理ではなく、さっきのけつだしおやじだった。
  ぼくは、おやじを蹴り飛ばして、ゴミ箱に捨てた。
そして、真理をもう一度探すことにした。

するとカードが落ちているのに気がついた。
<正午12時に誰かが死んだ>
  ふとごみ箱を見てみると、ケツだしおやじが死んでいた。
「ぼ・・・・僕が殺した・・・・」
  僕が殺したのか?自分の手を見てみた。血まみれだ。
だが、よく見るとそれは、僕のお腹から血が流れているからだった。

いつの間にか、現実逃避で妄想を見ていたのだろうか…どこからが現実だったのだろうか…わからない。
ただ、僕は自分が助からないことを確信した。
一体誰が犯人なんだ…そんなことは、もう良い。
今は、ただこの恐怖から逃避したい。僕は静かに目を閉じた。

(終)