■かまいたちの夜リレー小説篇とは

ゲーム「かまいたちの夜」に登場する人物で、ペンションシュプールでの出来事をリレー小説にしてみようという企画です。

 

「かまいたちの夜リレー小説篇」 ログ

  ここが台所のようだ。
ガチャ。ドアを開けると・・・・・
「きゃぁぁぁぁ!!!!!!!」
真理の悲鳴。僕もしっかり台所を見る。
包丁が床に落ちていた。その包丁にはたっぷりと血がついていた。
「なんだこれ?」
そこにはまるで人形のような今日子さんがいた。胸からはたくさんの血が出ていた。
「・・・・・・!!」
また一人犠牲者がでた。
「くそっっっっ!!!」
  部屋を出るとまっすぐ行ったところが俊夫さんの殺害現場だ。
行くか。真理を連れて僕は俊夫さんの殺害現場へ行った。
部屋にはCDプレイヤーがあった。僕はそれに違和感を感じた。
「調べるか・・・・・・!!。真理、犯人が分かったよ。みんなを大広間に」
僕は言った。
「分かったわ。」
真理はすぐ走っていった。
「あの人が犯人だとしたらまだアレを持っているな。」
僕もそろそろ大広間に行く事にした。
  「皆さんお集まりですね?」
僕が言う。
「ええ。」
春子さんだ。
「今回の事件の犯人が分かりました。」
「何?犯人は誰なんや?」
香山さん。
「落ち着いてください。まずみどりさんの事件の・・・。」
「まってくれよ。うう。まずは俊夫君の事件だろ。」
小林さんだ。
「まぁそれは後回しです。えぇ凶器はロープです。これはみんな死体を見ました。自殺のようだったのですが実は殺人でした。」
「えっ!」
みんなが言う。
「みどりさんをロープで殺害後、そのあと鉄アレイで殴ったのです。」
「・・・・・・・。」
みんな黙っていた。
  「次は美樹本さんの事件です。ここでは急に行く事になった美樹本さんを妨害するために彼を殺しました。ブレーキをかけると爆発する仕組みになっていました。いつ爆弾を仕掛けたのか?それは彼を外から呼びとめたんです。そしてその間に・・・・・。だからあまり遠くで爆発してないんです。」
と言う僕。
「次は今日子さん殺害の事件です。これで犯人は墓穴を掘りました。犯人はあるものを回集しようとして俊夫さんの部屋に行きました。でもそこで今日子さんに見つかってしまったのです。」
僕は言った。
「待ってくれ。じゃああいつはそれだけのために・・・」
「はい。」
「あるものって何?」
「真理、慌てるな。ちょっと待て。続けます。最後に俊夫さん殺害事件。ここでは猫と糸を使った簡単なトリックでした。でも犯人の目的は密室ではなくアリバイだったのです。」
「?」
みんな首をかしげる。
「あのみんなが聞いた悲鳴はCDプレイヤーの声だったのです。確かにあの部屋にはCDプレイヤーはありましたがテープレコーダーなどはまったくありませんでした。しかし、パソコンとそれにつなぐCD−Rがありました。これがあれば自分で悲鳴などを作る事ができます。」
「そうかあるものってCDのことだったのか!」
「そうです!そしてここでまた思い出してほしいことがあります。みどリさんが殺されたあと君は「すごい殺され方でしたけど」って言ったよね。あの現場だけじゃ普通は殺人じゃないと思うよ。啓子ちゃん!!」
「えっっっ!!」
「どうして私が犯人なの?私はずっと加奈子ちゃんや亜希ちゃんともいっしょにいたわ。」
「君たちも犯人だ。」
「・・・・・!!」
「証拠がないわ!!」
「あるよ。まだ君たちが持っているはずだ。CDを・・・・・。」
そう言って加奈子ちゃんはポケットからCDを取り出した。
「何でばれたんだろう。」
  「加奈子ちゃん・・・・。」
「おい。田中!もうお前もあきらめな!」
加奈子ちゃんが言うと香山さんが仮面をはずしした。
「うわぁ!お前は・・・・田中!」
「ふん!なかなか楽しめたぜ」
仮面をはずした田中が言う。
「あなた。」
「あぁ奥さん。あんたのご主人ならワイン倉で死んでるぜ!」
「なに!」
僕が言う。
「あんたも地獄へ行きな!」
田中はそう言ってナイフを取り出し春子さんに刺した。
「ぐぅ。」
「春子さん!!」
春子さんは床に倒れる。
「くそっ!」
「おっと動くなよォ。動いたらあんたの彼女も死ぬぜ!」
今度は加奈子ちゃんたちが真理にナイフを向ける。
「真理!」
「ふはははははははは。」
  その時・・・・・。
小林さんが加奈子ちゃんたちに向かって突撃しようとした。
「透君。君は田中を!!」
小林さんは三人を
「目を覚ませ!!」
といって一気に殴った。勿論彼女たちは気絶の状態になった。
「てめぇら!死ね!」
そう言ってナイフを投げてきたが僕はかわし、田中の腹に一発くらわしてやった。
「ぐはっ!!」
田中は気絶した。
こうして事件は幕をあげた。
                         (終わり)