遠近両用めがね で手元作業で首を痛めた症例です。
60才、男性、定年後つり 年に数回来院
右首痛、頭痛や目の奥が痛いような感じで来院。
首の骨2番を調整、肩・首・腕・背部の筋肉を調整。
帰りには、首を回しても痛み無く大丈夫。
手元の細かい技術のいる作業のアルバイトに行きだしたそうです。
その時に、普段は老眼鏡に掛け替えるのですが、たまたま運転で使っている遠近両用めがねで作業したところ悪くなり回復しなくなったそうです。
首の後屈に注目すると老眼鏡の場合は、まっすぐ見るため、背骨がまっすぐになっています。
ところが
遠近両用めがねの場合は、レンズの下側を使うため、あごが上がり首が後屈になってしまいます。
このままの状態で作業をすると背部や首の筋肉の負担が大きくなります。
遠近両用めがねを使用した作業では、首の後屈状態が続き、首の骨1番に負担が集中すると考えられますが、症例では首の骨2番が大きくズレていました。
そのことからも、通常の後屈状態ではなく、あごが上がることで首の骨2番に負担がかかるような後屈状態であったと考えられます。
私は、患者さんを触診する距離にピントを合わせたコンタクトレンズを使用しています。
作業時は、専用めがねを使用すると疲れも少なくよいでしょう。