お花を摘みに行くのも面倒だった。
気絶したように寝ること以外は何もしたくなかった。
でも、そんな状態でもお腹は減る。イワナを蒸し焼きにした粘土玉に口を付けて汁を吸ってむさぼるように食べる。そしてまた寝る。
雨の音で起きた。パンツを脱いでシェルターから手を出して雨水を吸い取って飲む。
喉が潤ったら、熱冷ましに額乗せる。冷たくて気持ちいい。
何回か濡らし直した後、めんどくさくなって頭に被った。すっとしたけど頭痛はとれない。
ふと見ると、たき火が消えていた。
何だかおかしくなって大笑いする。頑張って火を付けたのに、もう消えてる。おかしい。
私が何をしたって言うんだろう。笑いが止まらない。
こんなに頑張って、馬鹿みたいにパンツ被ってまで頑張って。笑いが止まらない。
おかあさん。助けて。死んじゃうよ…。笑いが止まらない。
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