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刺すような痛みで起きる。まだ夜だ。 ウジ虫は腐った肉だけを食べる訳じゃない。食べるものが無くなったら生きている肉も食べる。 ガーゼを取って、葉っぱで作った杓子でお花を摘んで洗い流す。何回かに分けて丁寧に洗い流す。途中で止めるのは嫌な感じだし、気持ち悪い。 傷を風にさらす。これから時間をかけてウジが入り込んでないか確認しなければならない。 この世に生きていて良い者なんていない。 象から草から微生物に至るまでみんな我を通すために生きている。我を通すために共闘する者。何も考えず食べ続ける者。全てのエゴの結果がここだ。 天には星空。足下では私を食べ続けたウジが蟻におそわれている。
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