「山の中でひとり」  第72話
cd3120eea4-1226339017.png  30分以上してから応援のお巡りさんが来て、サトシ君の写真撮影をした。
 その後、何かを若いお巡りさんに指示してから駐在さんはサトシ君を解放した。
「サトシ。このやたらキラキラシール張ってる靴はお前のかい?」
「うるせぇな。かえせよ!」
「お母さん…。サトシ君を襲ったのは2mもある大男である弥生ちゃんと言う女の子で、この年端もいかないこの女の子は家のSATでも出来ないような鮮やかな手段でサトシ君を緊縛した後、小便をサトシ君にかけたそうです」
「一体何を言ってるんですか!?」
 イライラしながらサトシ君のお母さんが怒鳴った。ほぼ同時に若いお巡りさんが何かを持ってきて駐在さんに渡した。
「欽八先生シンドロームの学校の先生や、現場に来ない刑事や生安と違ってな、俺たちは現場主義なんだよ。その靴がお前のならな、サトシ。作物を踏みつぶしまくってる、この靴痕について説明してくれるよな?」


「大体、なんでいい年してギャルゲーなんてしてるのよ」
「だから、ギャルゲーじゃないですってば!」
「どうせ、ギャルゲーの女の子は可愛くて性格も良いでしょうよ」
「僕を、あそこにいる現実と漫画の違いが曖昧なかわいそうな性癖を持っている危険な子供と一緒にしないで下さい」
「じゃぁ、証拠見せなさいよ!」
「おおおおお男は黙って表現するもんなんですよ」
「なにいってんのよ、このゲームおたく!」
「あーー。君ら、それ。今やるべきことなのか?」

「「 黙ってろ! 」」 

「…えっと、スイマセン」

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