「山の中でひとり」 第105話
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「お前…、何言ってるんだ?」 目を見開いて呼吸が一瞬止まった。突然の私の提案に、サトシ君は混乱していた。私の誘いの意味はちゃんと分かっているようだ。 「したこと…無いよね?手を貸して…」 私は振り上げたサトシ君の右手をとる。少しびくっとしてから、私のエスコートに応じる。 ゆっくりと引き寄せてお尻に回す。 「誘ってんのかよ?」 陳腐な台詞だ。サトシ君の息が荒い。目が泳いでる。ゆっくりとお尻から腰、お腹に手を回す。 「そうよ。乱暴にしてもいい。でも、約束は守って…」 浴衣の中に彼を誘う。そのまま太股に手を持って行く。サトシ君は前屈みになって私に従う。サトシ君の手がカントに触れた。いきなり指を入れようするから、さすがに痛くて拒否した。不愉快だ。 サトシ君が震えている。息が荒い。 胸ぐらをつかんだ左手がゆるむ。私は優しく親指を握りしめて手を胸ぐらから離す。 もう一度、右手を手をお尻に誘導する。ゆっくりと、おっかなびっくり撫で始めた。 私はサトシ君に寄り添って股ぐらに太股を押しつける。 「あっ…」 サトシ君が声を漏らして震えた。
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