「山の中でひとり」  第117話
3976c037bf-1232010523.png 「あぁ、おじいさん。たこ焼きのプレート忘れた。」
「ちょっ、お前。持ってけって行っただろうに」
 台所で準備をしているおばさん達のお手伝いをしていると、おばあさんが突然言い出した。
「しょうがねぇなぁ。タカヨシ。取りに行ってこい」
 タカヨシ君がうなずいた。
「じゃぁ、みんなで取りに行きましょうか。おじいさん、弥生ちゃん。行きましょうか。」
「俺もかよ」
「エスコートは男のお仕事。さ、行きましょ」
「じゃぁ、僕は綿飴の準備をしておきますね。」
と、おじさんが送り出してくれた。

 みんなで歩いておじいさんのお家までプレートを取りに行った。途中、おばあちゃんが草を編んでティアラを作ってくれたり、道ばたに植えてあったイチジクを取って食べたりした。
 ここは平和だし、ゆっくりとした時間が流れてる。いいところだと思う。
 うちに帰ると、少しおばさんがぽーっとしていた。
 声をかけようとすると、おじさんがやってきて綿飴をくれた。
「試作だけど大丈夫っぽいね。旋盤機を改造して、綿飴マシンを作ってみたんだ」
 食べてみる。おいしい!
 おばさんが変わり種たこ焼きとか色々作ってくれた。みんなすごく美味しかった!!

<< Back || Next >>


|| 山の中でひとり  Top | 描いていただきました | CG | Profile | BBS ||