「山の中でひとり」 第132話
私はお母さんを待った。 日が沈み、夜になり、月が頭の上に来た頃玄関が開く音がした。 外に出て、慎重に聞き耳を立てる。 足音は一人分。家の電灯をつけているから、泥棒じゃない。 帰ってきた。 さぁ、始めよう。
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