「山の中でひとり」 第136話
それに納得できるかどうか、そんな事とは関わりなく全てが終わった。
おじいちゃんが私の手からナイフを取り去ったときに思った。
私はこの家に帰るために今日まで生きてきた。
私が手にかけた犠牲も、見捨てた人たちも、耐え続けた屈辱や苦しさも、何もかもが無駄になった。
後はそれをどう受け入れるかだ。
「あはははは…」
受け入れよう。全てを。
そして新しいことを始めよう。
お父さんを探そう。
そして、お母さんのことを話そう。
きっと探し出して…、殺してやる。
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