「あなたに許してほしい」 第4話
「嘘つきにはペナルティが必要よね?」
そういうと、さっちゃんは私の髪を鷲づかみにして、顔を上げさせた。
「ごめんなさい。許してください!」
いきなり鼻を殴られる。
「よそよそしいじゃない。お友達でしょ?」
そういうとまた鼻を殴った。
鼻にツンとした重み。鉄の味。
顔を殴られるのは怖い。そこに理由なんかなく、ただ怖い。
「うるさいわね。」
またパニックに陥る私を無視して、淡々とさっちゃんは私を殴り続けた。
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