「あなたに許してほしい」  第5話
 さっちゃんが出て行って少しして、私は激痛と鈍痛の違いを知った。

 足が重くうずき出す。
 強烈な痛みはすぐに消え去り、ゆっくりと重い痛みが体中に漂った。
 熱が出てきたのか頭が痛い。
 痛みを紛らわそうと、何度もさっちゃんが私にしたひどいことを考える。わからない。痛みが、考えを止める。
 重い静寂の中に私は落ちる。

 気を失っていたらしい。気がつくとさっちゃんが濡れたタオルで私の汗を拭いていた。タオルの冷たさが心地よかった。
「やっぱり、熱が出てきてるわね。」
 汗を拭き終わったさっちゃんは額に手を当てて、私の体温を測った。
「解熱剤って座薬しかないから、これで我慢してね…。座ったままじゃ、おしりにするのは無理か…」
 返事をする気にもなれなくて、黙ってさっちゃんから目をそらす。
「別に好きな人いないんだから、いいよね?」
 ニコニコしながらさっちゃんは私の股間に手を入れて、力任せに一気に押し込んだ。
 

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